駅ホームを青色照明にすると…飛び込みが8割減
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121009-OYT1T01190.htm?from=main1
駅のホームに「気持ちを落ち着かせる効果がある」とされる青色照明を設置すると、列車への飛び込み自殺が約84%減少すると、東京大学の沢田康幸教授(応用計量経済学)らのグループが9日、発表した。
青色照明の自殺防止効果が科学的に証明されたのは初めてという。
沢田教授らは、2000~10年の首都圏の計71駅のデータを解析したところ、ホームからの飛び込み自殺は計128件あったが、ホームに青色照明が取り付けられた11駅では、設置後の自殺は昼間の1件のみ。照明を点灯させる夜間は0件だった。
利用者数など駅の特性を考慮して試算した結果、駅ホームの自殺は、照明設置後、平均で約84%下落していたという。沢田教授は「青色照明も、ホームドアのように有効な鉄道自殺防止の方法と言える」と話した。
(2012年10月9日20時26分 読売新聞)
以前にはこういう記事も出ていました。
駅でモーツァルトの曲・青色照明…鉄道自殺、防止手探り
http://www.asahi.com/national/intro/TKY201209230379.html
JR新宿駅構内に張られた「いのちの電話」のポスター=14日、JR新宿駅
列車にからむ自殺の防止策に、鉄道各社が取り組んでいる。心を落ち着かせる音楽を駅で流したり、青色照明を採り入れたりして試行錯誤を重ねる。効果ははっきりしないが、専門家は継続を求めている。
東京都内のJR京浜東北線で11日、自殺とみられる接触事故があり、50分間にわたって満員電車が停車。乗客6人が救急搬送された。ホームや踏切から線路に入る自殺は、本人の命を奪うだけでなく、救出活動や安全確認でダイヤが乱れるなど影響が大きい。運転士の中には「直前に目があった」などトラウマが残り、運転できなくなる場合もある。
自殺予防週間の始まった10日、東京駅周辺では、JR東日本の社員らが「自殺予防いのちの電話」の相談窓口が書かれたカードを利用客に配布した。同社では1999年から「いのちの電話」とタイアップし、自殺防止を呼びかけてきた。
昨年11月からは、総武線の駅で「自律神経にやさしい音楽」というCDを流し始めた。リラックス効果を狙ってのことだったが、利用客から「音が大きい」などの苦情があり、8月からは同じくリラックス効果があると言われるモーツァルト、ショパンの曲に切り替えた。
また、悩み相談を電話で受け付けるNPO「メンタルケア協議会」とOB社員が、昨年から3月と10月の平日、東京や新宿など約10駅を4時間かけて巡回し、ホームで声かけをしてきた。山手線全駅では、心を落ち着かせる効果があると言われる青色照明を設置した。
京急電鉄や小田急電鉄でも、青色照明を採り入れている。事故防止で駅へのホームドアの設置も進んでいる。ただ、東京メトロの担当者は「設置しても乗り越えて飛び込まれたこともあった」という。
昨年度、全国で起きた列車の運休や大幅な遅延は5278件あり、うち自殺によるものが601件。国土交通省のまとめでは、過去5年でピークだった2009年度の682件からは減少。JRや私鉄が青色照明を導入したのもこの頃だが、減少した明確な理由はわかっていない。全体の自殺者数は近年、年3万人台と高止まりが続いている。
■声かけ運動「抑止力ある」
JR東日本と共同で声かけ運動に取り組む「メンタルケア協議会」では、駅員への聞き取りや精神科医のアドバイスから「自殺の危険サイン」をまとめた。
(1)ホーム先端部分にずっととどまっている(2)なかなか電車に乗らず、何本も電車を見送っている(3)寒いのに薄着(4)焦点の定まらないような目つき――などをポイントに声をかけるという。
活動を始めた昨年3月以降、自殺を食い止めたのは1度。理事で精神保健福祉士の西村由紀さん(44)は「活動中には自殺は起きておらず、一定の抑止力になっているのではないか。活動を続けることで、駅員や他の利用者にも自殺防止への意識を持ってもらえるといい」と期待する。
「自律神経にやさしい音楽」を監修した都内の心療内科医、牧野真理子さん(58)は「自殺する人は孤独を感じていることも多く、声かけは効果があるだろう。音楽も青色照明も、検証しづらいが、誰かは救われているはずだ。鉄道各社は取り組み続けてもらいたい」と話す。(中田絢子)
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自殺防止の試みがなされることは必要ななことでもあるでしょうけど…。
実際に約84%下落としても、全体から見ると自殺防止には大きな効果はあまり期待できないのではないかと思います。とりあえず自殺とり止め、抑止の効果はあっても、自殺予防・防止という意味では。
しばらくして他の駅で自殺する、鉄道飛び込み以外の方法で自殺するなど。
効果も最初のうちだけでしょう。
おそらく、多くの駅に設置が普及すると、慣れてしまうこともあって、効果はなくなってくるはずです。
そんな簡単なことで影響を受けるような理由で自殺するわけではないし。
それなりの原因や理由があって自殺するわけで、電車に飛び込んで自らの生命を断つなんて余程のことです。
とりあえず、多剤大量処方が否定され、パキシル等SSRIなどの抗うつ剤等、特に自殺衝動を起こす危険性の高い、向精神薬の使用が減っているので、わずかながらも自殺は減る傾向にあると思いますが。
自殺増加、高止まりを抑えるという意味では影響もあるでしょうけど、もちろんそれで十分な対策になるわけではありません。
それでも相変わらず、うつ病などの精神疾患の早期発見、受診につなげるといった、自殺促進の一因となったことを、相変わらず進めようとしているのが現状です。
自殺防止には薬物療法ではなく根本的な対策、すなわち真の治療が必要です。
予測通り、2012年『自殺者、15年ぶり3万人下回る』 その理由、原因は?
投稿者アーカイブ: Raphael Takeda
ようやく減薬に取り組み出した精神科医も増えていますが…
ようやく減薬に取り組み出した精神科医も増えていますが…
今年あたりは急速に、減薬に「取り組み出した」精神科医も増えてはいるようです。
精神医療過誤、向精神薬害に警鐘を鳴らし続けた方々の、アリスパパさんやかこさんたちの努力の成果は随分あるように思われますが…
実際に向精神薬の被害を受けた方もブログなどで発信するケースもずいぶん増えましたし。
離脱症状なんてわずか数年前は殆どの精神科医はその概念も言葉も知らなかったはずですが、さすがに聞いたこともないという精神科医は少なくなったと思います。
患者が訴えるし。訴えても精神科医は薬の影響ではなく病気の症状と捉えてしまいますが、離脱症状という言葉だけでも言うのと言わないのとでは違う。
言葉は知っても理解できない精神科医が殆どですけどね。
パキシル(一般名:パロキセチン塩酸塩水和物)等、特に危険性の高い抗うつ剤SSRIの処方は減っているようですが、パキシルCR錠の売上は増えています。
CR(徐放製剤)というのは、血中薬物動態を緩やかにした、コントロールドリリース(放出制御)製剤で減薬のために使いやすい。
製薬会社も依存性の強さ、減薬・断薬の難しさ、離脱症状の強さを認めてるいるということです。
「副作用も少ない」、「長期服用しても危険性はない」、「依存性はない」と言っていたのに。
患者としては良くても元の木阿弥、長い間病院に通って服薬しても健康を害しただけ。しかし、多かれ少なかれ後遺症も残ります。
謝罪と被害の保証なくして、減薬・断薬もありえないはずです。
わかりきっていたことですから。他の医療過誤と違ってミスではありません。
騙してきたわけですから。自らをも騙したとしても。わかりきっていたことだし。
しかし、
・減薬・離脱のノウハウがあるわけはない。そもそもあったら最初から多剤大量処方なんてしない。
・そのため、不適切な減薬・離脱により患者および周囲に様々な不利益、二次的被害を与える。
・離脱症状で苦しめて、やっぱり薬を飲まなきゃダメだろ、と脅し揺り戻し。
・精神医療過誤・向精神薬害のウヤムヤ化。責任と補償逃れ。
・新規患者獲得→被害者を出しつつ依存症化→減薬→離脱症状→また戻る
といったサイクルができあがり、実質的被害を拡大再生産する。
・自殺はおそらく少し減って、今年は14年ぶりに3万人を切るかもしれない、
ようやく受診者が増えた効果があがったので、自殺率低下の効果が現れたとされてしまう。
(精神医療が自殺を急増させ、かつ増やし続けたスピードが落ちてきただけです)
こうしたことが考えられ、精神科医は自己正当化しつつ、精神科医の利権を保持しつつ、患者に対するコントロール、支配を確保し、行きつ戻りつつして、精神医療過誤・抗精神薬害は仲々縮小しないのではないかと危惧しています。
そうしたことについても対応していかなくてはならないですね。
『真の精神医療は向精神薬を捨てることから始まります』 医者も患者も…
“国会内に精神科医を配置”申し入れへ NHKニュース
“国会内に精神科医を配置”申し入れへ
自殺防止対策を担当する中川防災担当大臣は、松下郵政民営化・金融担当大臣が亡くなったことなども踏まえ、国会議員に対する心のケアも必要だとして、国会内の医務室に精神科の医師を配置するよう、20日にも衆参両院の議長に申し入れることになりました。
国内の年間の自殺者が去年まで14年連続で3万人を超えるなど、自殺を巡る問題が深刻さを増しているなか、今月10日には松下郵政民営化・金融担当大臣が、東京・江東区の自宅で首をつった状態で見つかり死亡しました。
こうした事態を踏まえ、自殺防止対策を担当する中川防災担当大臣は、国会議員に対する心のケアも必要だとして、国会内の医務室に精神科の医師を配置するよう、20日にも衆参両院の議長に申し入れることになりました。
国会には衆・参両院にそれぞれ医務室があり、内科や眼科などの医師が日替わりで診療にあたっていますが、精神科の医師は配置されていません。
中川大臣は、「心のケアに対する態勢を国会内に整備することで、地方自治体や民間企業でも取り組みが広がるきっかけになってほしい」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120919/k10015116241000.html
これは良いことだろうか??
実際に国会議員に、精神科医のいい加減な診察・診断、病気の悪化や向精神薬のキツイ副作用(作用)、依存性や、苦しい離脱症状、精神医療過誤・向精神薬害を実体験してもうらう必要はあるかもしれない。
ぜひ一般労働者に先立って、全国会議員のメンタルヘルス検査も義務化すべきです。
当然でしょう。一般労働者の比では無い重要人物?なんですから。パイロット・スタディーです。
遅ればせながら、まずモルモットになってもらいたいです。少なくとも10年前にはやっておくべきでしたが。注目されるでしょうし。向精神薬害はかなり防げたかも知れません。
できれば検査結果の公表も。ただの民間人ではないですから。
雅子さま、深刻すぎるご病状という例もありますが、国民には分かり難い。
国会議員はいくらでも代わりがいるし、なりたい人がいる、取り替えの効く職業ですから、意味ないかなぁ。
辞めてもらいたい人はたくさんいるだろうし。国民にとってはもちろん、議員同志でも。
足引っ張るために、精神科医を使って対立する気に食わない議員を自殺に追い込むとか、悪化させるとか、離脱症状で酷い目に合わせるとか、そういう犯罪も起こりそう?被害に合う人がたくさん出ても、国会議員同志だとお互いザマミロってか?
国会議員に特に恨みがあるわけではありません。キライだけど。一応、必要な仕事?ではあるでしょうし。
せめて国会議員に身を持って体験してもらわないと、精神医療過誤・向精神薬害はどうにもならないと思うのです。
きちんとやれば、「心のケアに対する態勢を国会内に整備することで、地方自治体や民間企業でも反対の声が広がるはず」です。
しかし、国会議員には薬を使わないとか…? 薬を使わないとしてももちろん精神科医にはマトモな治療ができるわけではないが…
認知行動療法ですか? 認知の歪みは治してもらいたいけど…
薬物依存症になった人は、自分が酷い被害を被っても、薬物を止めようとはせずむしろ正当化することもあるので…
やはり、あまりいい結果をもたらすことはなさそうですか?
どっちにしても、これも形だけで終わるのでしょう…
抗うつ剤の作用による犯罪か? 名古屋市で51歳母、12歳長男殺害の疑い
51歳母、無理心中図り12歳長男殺害の疑い
名古屋市内の自宅で長男の首を絞めて殺害したとして、愛知県警天白てんぱく署は15日、同市天白区元八事、無職石川マミ容疑者(51)を殺人の疑いで逮捕した。
発表によると、石川容疑者は14日午後6時半ごろ、自宅の子ども部屋で、長男で小学6年生の祐宇よしたか君(12)の頭部を金属バットで複数回殴った上、手や縄跳びで首を絞めるなどして殺害した疑い。
石川容疑者はその後、台所で自分の首を包丁で切りつけて自殺を図ったが、命に別条はなかった。調べに対し、「自分の病気(のこと)で将来を悲観して、心中を図ろうとした」と供述しているという。
石川容疑者は、名古屋市立大学教授の夫(53)と祐宇君との3人暮らし。14日午後7時5分ごろ、帰宅した夫が倒れている2人を発見し、119番通報した。夫によると、石川容疑者はうつ病を患っており、投薬治療を受けていたという。
(2012年9月15日11時04分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120915-OYT1T00185.htm
こういう事件も、抗うつ剤の副作用(作用)によるものでしょう。こういう事件も抗うつ剤等の向精神薬の処方が飛躍的増えた頃から増えています。製薬会社や精神医学関連学会も向精神薬が自殺や殺人などの、アクチベーション・シンドロームと言われる衝動行為を引き起こす作用があることをようやく認めるようになり、薬の添付文書にも書かれるようになりました。
殆んどの精神科医はつい最近まで知らず、ようやく知られるようになっても殆んど無視してますが。
マスコミもSSRI等が自殺だけでなく、殺人等の衝動行為を引き起こすことがわかってきたので、「容疑者はうつ病を患っており、投薬治療を受けていた」と書くようになりました。一部の精神科医もようやく気づき始め、パキシル等SSRIの処方は減りつつはあります。
容疑者の主観としては心中かもしれませんが、小さい子供でもないし、貧乏でもないだろうし、それはないでしょう。心中は自分が生き残らなくても殺人ではあり、自殺は自分に対する殺人ではありますが。
薬の影響下で「自分でもなんで殺したのかわからない、殺したいとも思わず、殺すつもりもなかった」なんて犯罪者も増えましたが、それは犯罪ではないかもしれません。
裁判では今のところ、殺人衝動等の薬の作用は認定されず、単なる言い訳としか受け取られず、刑の軽減などはされていませんが、向精神薬の副作用や離脱症状で衝動行為が起ることは認知されつつあり、司法の判断もおそらく変わっていくとは思われます。
リタリン問題の時のように、パキシルだけを悪者にしてそれで終わり、にしてはならないと思います。
こちらの記事によると、以下のような事件が向精神薬の影響下におこったようです。
精神医学がもたらす憎悪と凶悪犯罪
温厚なお爺さんが孫を殺す、なんて事件もありましたね。
1999年以降、通り魔事件のような無差別殺人や、従来の怨恨、痴情、金銭目的などによるものではない、理解し難い「心の闇」事件が急に増えましたが、これらの殆んどが向精神薬の服用者によって起こされています。
うつ病キャンペーが盛んに行われ、病院受診者、パキシル等SSRI(新型抗うつ剤)等、向精神薬服用者が急激に増えた時期と重なっています。
※後の報道によると、
うつ病で受診服薬していた、幻覚・妄想といった統合失調症、もしくは精神病様のの反応が出てきた
(これは薬を飲んで出ていた副作用か、止めて出た離脱症状かはよくわかりませんが)、
そのためかどうか不明だが、薬を止めていた、
そして、しばらくしてこのような事件を起こしてしまったようです。
薬の離脱症状というよりは遅発性のフラッシュバックが主な要因と思わます。
抗うつ剤の副作用で精神病様の症状が起こりうることは製薬会社も認めており、止めるとやはり離脱症状で統合失調様、精神病的な反応を出ることも多いようです。
抗うつ剤は長く飲んでいても良くないし、止めるのも非常に危険になってしまいます。くれぐれもご注意下さい。
うつ病治療、初の指針 学会、安易な投薬に自制促す 「新型うつ病」は対象外に
うつ病治療、初の指針 学会、安易な投薬に自制促す 「新型」は対象外に
http://www.asahi.com/national/update/0727/TKY201207270003.html
うつ病治療、初の指針 学会、安易な投薬に自制促す 朝日新聞 2012年7月27日
■「新型」は対象外に
うつ病を適切に診断して治療につなげようと、日本うつ病学会は26日、医師向けの治療指針をまとめた。うつ病の治療指針は初めてで、学会として勧める診断、治療法を示した。患者数が70万人と増え続ける中で、治療法の目安を示すことで、問題になっている誤診や安易な薬物治療をなくすことをめざす。
うつ病は、社会的に広く知られるようになった影響や、長引く不況などで患者数が急増。厚生労働省は、2008年に70万人を突破、約10年で3倍に増えたと推計している。国内では、うつ病を含めた気分障害の薬物治療に限った指針(03年改訂)しかなく、うつ病の診断から治療に役立ち、最新データを踏まえた指針が必要との声が出ていた。
指針では、軽症の場合、抗うつ剤を使った治療の有効性について、科学的根拠が不十分として「安易な薬物療法は厳に慎まなければならない」と明記した。中等症・重症では、1種類の抗うつ薬を十分な量と期間で使うことを基本として、合理的な理由なく、複数の抗うつ薬を使うべきではないとした。治療薬ごとの特徴も説明した。
うつ病か診断する際に、患者に聞くべき情報の目安も示した。そううつ病や不安障害、発達障害などを誤診しないよう、受診時の症状や睡眠の状態だけでなく、病気になる前の性格の傾向、職場や学校での状態を、本人だけでなく家族ら周囲にも確認することが望ましいとした。学歴、職歴、婚姻歴の確認も有効とした。
うつ病がどんな病気か、治療の選択肢、症状改善までの道筋などを、患者に理解してもらう心理教育やカウンセリングは治療の原則とした。
また、最近、注目を集めている若者特有の「新型(現代型)うつ病」については、今回の指針の対象外とした。出社はできないが、旅行や飲み会などの余暇活動は楽しめるという症状だが、指針は「マスコミ用語であり、精神医学的に深く考察されたものではない」「医学的知見の明確な裏打ちはない」と記述。何らかのケアが必要な場合もあるが、現時点で明確な分類、定義はできず、科学的に根拠のある治療法はないと判断した。
同学会理事長の神庭(かんば)重信・九州大教授(精神科)は「近年、うつに似た症状の人たちが増え、専門医でない医師が、軽いうつ病と安易に診断、治療する例が増えている。改めるきっかけにしたい」と話す。(月舘彩子)
うつ病などの短期治療、東京精神心理研究所
自浄作用はなく外圧がないと何も変わらない精神医療、精神科医
反精神医療派、精神医療批判の人たち、実際に被害にあった患者さんが声をあげているのでようやく少しずつは変わりつつありますが…
SAPIO うつで病院に行くと殺される!?「自殺の原因はうつ」が疑わしい!
SAPIO (小学館の雑誌)
うつで病院に行くと殺される!?
国の自殺対策の大前提となっている「自殺の原因はうつ」が疑わしい!/伊藤隼也
今回は多剤大量処方の問題や抗うつ剤等の副作用による自殺など、アクチベーションシンドロームに関しての記事です。
「八咫烏」というブログをやっている精神医療過誤・抗精神薬害被害者遺族の中川聡さん(アリスパパ)の協力による記事で、内容を詳しく知りたい人は買わなくても、ブログ「八咫烏」を検索して見るのが良いと思います。向精神薬のことについてはそれ以上詳しく正しい記事は他にないと思います。
昨年、 「うつで病院に行くと殺される!? /伊藤隼也」の記事が出てから、それなりに影響があったようです。今年は僅かながら自殺が減りつつあるのも、中川さんらのブログや、こうした記事の影響があったものと思われます。特に危険なパキシル等のSSRI(抗うつ剤)の処方が減り、従来の三環系抗うつ剤の処方が増えているようです。SSRIだけが危ないわけではないのですが…
今後自殺は僅かながら漸減し、向精神薬中毒死が増えるというのが識者の予想です。(精神科医はこの分野の識者ではありません。念のため。)
SAPIO 小学館 12/7号 「うつで病院に行くと殺される!? /伊藤隼也」 第4回
製薬会社から精神医療界の大物に流れた「講演料」、「原稿監修料」
発売中です。
SAPIO 小学館 11/16号 「うつで病院に行くと殺される!? /伊藤隼也」 第3回
日本の薬物処方に国連が懸念を表明、勧告 子どもへの向精神薬の処方で脳に薬が蓄積される
SAPIO 小学館 10/26号 「うつで病院に行くと殺される!? /伊藤隼也」 第2回
「医師の大量処方が覚せい剤中毒死の約25倍の死者を出している」
SAPIO 小学館 10/5号 「うつで病院に行くと殺される!? /伊藤隼也」 第1回
海外で「自殺の危険性」が警告されている薬が安易に処方されている…
「自殺者数」と「抗うつ剤の売り上げ」がほぼ同じ時期から増え始めていた!
「ウツで病院に行くと、みんな殺される」という人が患者さんが増えてきました。無自覚に「みんな」という言葉を入れしてしまうようですが。
自殺者3万人×14年、薬物中毒死年間1万数千人、不審死年間十数万人、半端じゃない数です。
もちろんそのうちの殆んどは、病院受診者、向精神薬服用者です。
「みんな」殺されると言ってもあながち大げさでもないかも知れません。まだまだ被害の拡大はこれからですから。
鬱病で休職50万人…社会の損失2・7兆円
鬱病で休職50万人…社会の損失2・7兆円
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120611/wlf12061108010000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120609/wlf12060908010001-n1.htm
NHK クローズアップ現代 「子どもに広がる向精神薬の被害」発達障害??
NHK クローズアップ現代 「増える、向精神薬を飲む子どもたち」発達障害??
2012年6月13日(水) 午後7:30~午後7:58
番組内容:発達障害の兆候があれば小学校低学年までの子供でも向精神薬を処方している医師は全国の7割にのぼる。向精神薬を飲む子供が増えた背景と副作用に苦しむ実態をリポート。
上半身が揺れ続け、止まらなくなった12歳の子ども。足の先がけいれんし、小刻みに震え続ける高校生。今、向精神薬の副作用に苦しむ子どもが増えている。国立精神・神経医療研究センターが行った調査で、発達障害の症状がある子どもに対し、小学校低学年までに向精神薬を処方している専門医が全国で7割にのぼることが明らかになった。向精神薬が子どもの脳に及ぼす影響は未解明で、処方する量や種類について明確な安全基準はない。今月3日、薬の深刻な副作用に子どもの頃から苦しんできた人たちが集まり、安易な投薬をやめるよう強く訴えた。処方の基準が曖昧なまま進められてきた子どもへの投薬。その結果もたらされた過酷な現実を伝える。
ということなので、まだまだ、精神医療過誤・向精神薬害の実態に迫るところまではいかないでしょうけど、マトモな報道が徐々に出てきたということかも知れません。
我らがバチカンもだいぶ前から、子供に向精神薬を使用することに断固反対しています。
精神医療過誤・向精神薬害はNHKが広めてきたという面も多々あり、まずNHK側からの謝罪は必要です。
やはり責任逃れの意図を感じないわけにいきませんが…
今回はNHKも、先手を打とうとしている(でも後手後手だけど)とも言え、うつ病バブル、精神医療過誤・抗精神薬害を拡大してきた反省もあるのだとは思いますが。
「増える、向精神薬を飲む子どもたち」というのは仮題で、「子どもに広がる向精神薬の被害」というのが正式なタイトルになったそうです。これは妥当な変更なのでしょう。だとすると内容にも期待できるかもしれません。
なので当ブログでも変更しました。
と思ったら、また変更か…「“薬漬け”になりたくない ~向精神薬をのむ子ども~」
NHKに抗議、というより妨害に躍起になっている精神科医がいるようです。ある人の言葉を借りると、放送前から場外乱闘です。現代の「アヘン戦争」勃発に近づいているのか?!?
あまりにも無知・無能であった精神科医も、精神医療過誤・抗精神薬害問題が明るみに出ていることは知りつつあるようです。わずか数年前まで「離脱症状」「薬害性アクチベーションシンドローム」「常用量依存」さえ全く認識がない精神科医が殆んどでしたが、ようやく徐々に知られつつあり、防衛に走る精神科医も増え、根拠のない反論も出てきています。
民衆が医療を啓蒙するのが常ではありますが。患者や一般の人が賢くならなくては医療の暴走は止められません。
私自身は子どもは診ないし、治療自体も子どもには不向きのため(概ね思春期以降が対象)、「発達障害」分野に詳しいわけでありません。
精神疾患は殆んどの場合、思春期以降に発症、多くの場合、子どもには発達する力があるため、それ以前にはさほど問題は表面化し難いのです。
また、子どもは不均等発達が当たり前で、情緒的・精神的問題は多かれ少なかれあるものです。そこを克服しながら成長するのが必要な発達過程でもあります。感染症にもかからねば免疫はつきません。
また、症状は多分に一過性で、発達に伴い変転するのが常です。
当所では、子どもの情緒障害などの場合は、親が治療を受けることを勧めています。親が良くなれば、家庭環境や子どもに対する接し方も変わり、子どもは発達する力があるため、自然に良くなるからです。
子どもの問題以前に、やはり親の問題、家庭環境の問題が重要です。子供だけを治療しても家庭環境が変わらなければ元の木阿弥です。
親が不健康であればやはり子どもも健康には育ちません。雅子さまの病気が良くならず悪化しているから、愛子さまも不登校になるわけです。雅子さまの治療が出来れば愛子さまも良くなります。大野裕!
ともかくこの分野はバブルのようですが、問題はあまりにも錯綜してます。
発達障害という概念は従来ほぼ確定しており、(具体的には脳性麻痺、精神遅滞、自閉症、ダウン症など)、精神科分野ではなく小児科分野であり、治療の対象というよりは養育・訓練の対象です。
「児童精神科医」を称する人物の増加、台頭ととともに(それだけが理由ではないが)これまでの「うつ病バブル」以上に全く無原則に、不適切に拡大するとともに、甚だしい向精神薬害も増えているのは間違いありません。
おそらくは元々非常に珍しいはずのADHD(注意欠陥・多動性障害)やLD(学習障害)、情緒障害、PDD(広汎性発達障害)、アスペルガーなどの診断が無限速に適用され濫用されているのでしょう。このへんはうつ病バブルと同様です。
私は発達障害児施設に関わりもあったので、それなりに発達障害児も見ており、普通の精神科医より遥かに多くの患者を診ていますが、ADHDと言える子どもは(もちろん成人も)今までに1人しか見たことがありません(障害児の施設で)
「発達障害」問題は極めて錯綜しており、整理し難いのであるが、大雑把なことだけ述べておきます。もちろん従来から確定している「発達障害」の場合は別に考えるべきです。
児童精神科医には診断ができない。
精神障害と中枢神経障害の区別もついていないような精神科医に、子どもの診断ができるわけはない。子どもの精神疾患は発達途上にあるため、診断は難しいというより、そもそも確定することは不可能といって良く、まして、精神科医などに診断ができるわけはない。
精神疾患を理解していないために、薬の副作用(というより作用=薬物性の中枢神経障害、それだけではないが)も本来の症状も区別できていないことが被害を拡大した要因でもあります。
児童精神科医には治療はできない。
児童精神科医にかかってもマトモなことは大してできず、結局のところ、エビデンスもへったくれもない向精神薬の投与だけ。とっくの昔からわかりきっていたはずの向精神薬害問題も、10年以上にわたる壮大な人体実験の結果、ようやく明るみに出だしたところです。その害を子どもにも広げようとすることにしかなりません。当然、脳が発達途上にある子供のほうが、成人よりも副作用や後遺症などの悪影響は大きく、危険極まりない。
向精神薬の投与は殆んどの場合不適切
子どもの精神障害とされ児童精神科などを受診してる人は、15万人とも言われ、成人の精神障害に比べてまだ少ないが、すでに十分な実績が出ています。実績といってももちろん良くなった実績ではなく、甚だしい向精神薬害です。
基本的な使用法(目的にあった単剤、短期処方)さえ守られていないのに、精神科医にまともに薬が使えるわけはない。
大きなリスクを冒してでも、薬物性の中枢神経障害を起こしたほうがマシ、それでも子どもにとってプラスになる、という場合でなければ薬物は投与できないはずです。大人でも基本的には同じです。もちろん目先の利害だけはダメで、長期的な経過を踏まえた上で。そのような判断が児童精神科医にできるわけはありません。
そうした意味では向精神薬の使用を完全には否定することはできませんが…
親や教師、学校、教育関係者の精神科医への丸投げ、責任放棄
精神科医が良くしてくれるという甘い期待、というより責任逃れなのでしょう。すでに自殺したり変わり果てた子どもの姿を知って、そのことに罪悪感を持つ教師、養護教諭などもいるようですが。その前に何とかするのが当事者とその周辺の人のはず。
そもそも多くの場合は、第一に家庭環境、次に教育の問題です。児童精神科医を「発達障害」の専門家と考えるのは論外です。教師の側も対処する余裕がないのが現実ではあるでしょうけど。
情緒障害などの子どもの問題は殆んどの場合、親の問題、家庭環境の問題です。親が悪いのではないという甘言と脳の病気だからという間違った認識により、親と児童精神科医の結託と、教師・養護教諭などの責任放棄による子どもの抑圧が児童精神医療の実態と言えます。
多くの場合、意識的にではないが、親が子どもの健康を望んでいないからこそ、精神科医に頼るしかなくなる。
本来の「発達障害」(具体的には脳性麻痺、精神遅滞、自閉症、ダウン症など)はもちろん別の話で、私はそれらの専門家ではないので対象にしていません。こうした本来の発達障害にも向精神薬の過剰大量処方がされており、それももちろん問題ではありますが。
精神疾患についての間違った認識しかないため、児童精神科医はごっちゃにしてしまい、「発達障害」概念を無原則にを拡大し、混乱させ被害を拡大してきたわけです。念のため。
※番組を見たので追記
「決して一律に向精神薬の投与を否定するものではありません」という、とってつけたようなコメントが、妨害に対する牽制なのでしょう。聞いていてこっちが恥ずかしくなりました。
内容自体はかなりまっとうでした。今までの報道より進歩したことは評価できます。
これからの報道に期待します。
親からのコメント
・学校から医療へのハードルが低くなりすぎ危険だと感じる。
・これでは薬漬けになってしまうと恐怖を感じている。
児童精神科医のコメント
・内心ヒヤヒヤしながら処方
・重篤な副作用も稀ではない向精神薬を使い続けることに疑問を感じる
(だったら投薬を止めて他のことを考るべきである)
石川憲彦氏のコメントも、まだそんな寝ぼけたことを…、と言いたいところではありますが、報道の現状では妥当なところとせざるを得ないでしょう。
見逃した方はとりあえずこちら
“薬漬け”になりたくない~向精神薬をのむ子ども~
向精神薬漬けにされる子どもたち―文科省方針で乱用・大量投与
NHKオンデマンドでも視聴することができます。有料ですが単品でも視聴可。
ここでナレーション、ほぼ全文を見ることができます。
クローズアップ現代「“薬漬け”になりたくない~向精神薬をのむ子ども~」書き起こし・ほぼ完全版 #nhk
※追記
発達障害(誤診)についてはこちらにも書きましたのでご覧ください。
発達障害 (1):発達障害(誤診)の拡大と混乱
発達障害 (2):発達障害(誤診)の病名など
発達障害(3a) 発達障害(誤診)の症例-1、統合失調症の疑い、AD/HD 注意欠陥多動性障害
NHK “新型うつ”にどう向き合うか 第1回 翻弄される企業と若者の苦悩
また「新型うつ」か…
NHK シリーズ“新型うつ”にどう向き合うか 第1回 翻弄される企業と若者の苦悩
要するに重症でもない人が病院に行くようになり、抗うつ剤等の薬物療法の結果、余計に悪化してるだけのことである。
昔は重症の人しか精神科や心療内科などの病院には行かなかったが。
旧型だろうが新型だろうが病院に行けば、向精神薬を服用して悪くなるのは当たり前。
効果が全くないわけではなく、最初は楽なったと感じる人も少数はいる。もちろん良くなったわけではない。
重症でなければ仕事はできないわけではないにしても、やはり困難な場面、イヤな役割からは逃げがちになるし、重症だと遊びも無理だが…
旅行やレジャーなど楽しいことも、むしろエネルギーを使う。後で余計にウツになる。なので悪循環になる。
つい最近までは、そういう人は病気扱いされたくないので、何とかやるしかなかったが、ダメなのは病気のせいにして、病気を自慢するようなり、病院に行くので余計に悪くなるというだけの話だ。
「うつ病は薬で治る」とデマを流して患者を集めたものの、薬で良くならないことがバレつつあり、従来のうつ病とは違って「現代型うつ病、新型うつ病」だから薬ではなかなか治らないと精神科医が言い訳を始め、良くならないことを正当化したことが名称の由来。
確かに病像自体も世の中の変化によって、変わっては来ているのだが…
中年以上の患者も多いが、若い頃から「病気」に至るまで特に変化があったわけではない。
元々病気であるが、病気だとは認めず指摘されれば烈火のごく起るような人が、だからこそ仕事や日常生活など破綻を見せないようにしていた人が、仕事や人間関係など、精神的にキツくなったなどの理由でいよいよやっていけなくなり、病気のせいにして開き直り、病気を自慢するようになった。
うつ病は他の精神疾患より聞こえは良かった。
精神科医は、従来のうつ病は怠け病ではない、真面目な良い人がなる、と言っていたのが、最近の患者はそうでもないので蔑称として、半怠け病と言えば患者の反発を買うので、新型うつ病、現代型うつ病と言うのだが、患者は自分の問題を、世の中や他者のせいにして、得意げに「うつ病」を自称するようになった。
新型、現代型とつければ聞こえも良く、自尊心を満足させ、患者を引き付けることもできる。何とも上手いマーケッティングによる医療、MBMである。
番組では精神的な未熟さと家族の問題をとりあげたのは評価できる。
したがって薬で良くなるわけはないのだが、まだまだ報道内容はそこまで至っていない。
徐々に精神医療の実態に迫らざるを得なくはなるとは思うが。
今後に期待できるだろうか??
※追記
NHK シリーズ“新型うつ”にどう向き合うか第2回 医療と企業の最前線
労働安全衛生法改正案、メンタルヘルス検査義務化、事実上廃案に
労働安全衛生法改正案、メンタルヘルス検査義務化が、とりあえず事実上廃案になったようで良かったです。
リスクと向き合う:メンタルヘルス検査義務化に批判
http://mainichi.jp/select/news/20120503k0000e040143000c.html
リスクと向き合う:メンタルヘルス検査 焦る厚労省
http://mainichi.jp/select/news/20120503k0000e040144000c.html
毎日新聞
メンタルヘルス検査義務化がなぜ悪いのか。当たり前ですが…
職場環境や仕事のあり方を改善しよう、自分の問題を克服ていこう、ってことにはならず、結局のところ早期発見→精神科受診につなげるということになってしまい、今までよりさらに、自殺、薬害死、薬物依存・慢性薬物中毒→廃人化を増やすだけだから。
もう既に多くの犠牲者を出し、結果が出ている悪いことを、国民、職場、皆で一体となってもっともっとやりましょうということにしかならない。
自殺者が増えたのは、抗うつ剤など向精神薬の作用によるものです。既に製薬会社も、自殺などの衝動行為、アクチベーションシンドロームが起こることを認めており、薬の添付文書にも記載されています。
メンタルヘルスチェック義務化が、とりあえず事実上廃案反精神医療の人たちの成果でもあります。
精神科医もこれじゃいくらなんでもボロ出しすぎってことが予測できるので、反対の意見が強かったようですが。
このままだと精神科医や精神科・心療内科などの自体が社会から抹殺されてしまうことを、自覚せずとも恐れているのだと思う。
職場環境や仕事のあり方を改善しよう、自分の問題を克服ていこう、ということになったとしても、今の社会や人々の考えでは、いい方向に向かいそうにない。
やはり人々の精神健康や幸福のためではなく、精神障害者を職場から排除しようとか、職場の業績向上、似非「合理化」のため、お互い足引っ張ったり首締め合ったり、という方向になりそうなので。
そうならないためにはどうしたら良いかが問題です。
やはり、精神疾患に関する正しい理解を深めることは必要です。患者も一般の人も。
程度や傾向の差こそ大きけれど、ある意味、皆病気ですから。
精神科医に正しい理解や治療を期待するのは今後も無理でしょうから。
『真の精神医療は向精神薬を捨てることから始まります』 医者も患者も…
病気喧伝(disease-mongering) 「双極性障害」、「眠れてますか?」キャンペーン
精神医療過誤、向精神薬害問題の基本
『精神科は今日も、やりたい放題』 内海 聡
報道特集 TBSテレビ 『精神薬大量処方の暗部 』
報道特集 TBSテレビ で4/28(土) 17:30~
再放送 TBSニュースバード 4/30(月) 11:00~
『精神薬大量処方の暗部
精神科での薬の大量処方が今深刻な事態を招いている。
一度に500錠を服用し死に至ったケースなど、なかなか
表沙汰にならない診察室の実情を患者遺族らが告白した。』
そう特別な事例ではないのだが、とりあえず事例を出して
精神科の問題を明るみに出そうということかな?
好意的に解釈すれば。
まだまだ、現実には迫らない生ぬるい番組だとは思いますが
大手マスコミが精神医療問題をとりあえげることは、現状では有意義なことでしょう。
今さらではありますが。
懸念されるのは、悪いのは一部の事例、一部の精神科医、病院や、不適切な過度の多剤大量処方だけ、とされてしまうことです。
程度の差はあれど基本的には全部悪い。
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以上、2日前に書きましたが、本日番組を見ました。
この手の報道としては、今までよりは多少の進歩はあったと思いますが、まだまだ実態には迫っていません。
多剤大量処方の問題だけでなく、過剰服用・オーバードーズ、急性薬物中毒死、希死念慮・自殺衝動をもたらす、といったことに触れている点では評価できます。
とりあえずはまだまだ精神医療過誤・向精神薬害に関する認識を広めるというのが報道の役割ではあります。
根本的に間違っているのは、向精神薬には適量処方、適量服用している人が大半という誤った認識です。向精神薬の適量はありません。
一部の精神科医、一部の病院が悪いというのは全くの誤解であり、程度の差こそあれ全てが悪いのです。
覚せい剤の適量使用はありえないのと同じ。向精神薬と覚せい剤の本質的な違いはないのです。
とは言え、さんざん酷い目にあって懲りているはずが、何だかんだ理由をつけて服薬したがる人や服薬を正当化する人が多いのも、アルコール依存症など他の依存症、慢性中毒と同じ。
もちろん向精神薬の減薬・断薬は離脱症状がひどい場合も多く、飲み続けるのも危険だが止めるのも苦しく、危険が伴うので止めるに止められなくなる。
多くの場合、「適正処方」の結果が、常用量依存症,慢性中毒→多剤大量処方→急性中毒死、自殺、廃人化です。
医師の処方通り服薬した結果、患者はオーバードーズする。自分の意志で行うわけではなく、そうする他はないという状態に追い込まれたからであり、もはや自分の意志など何の力ももたない。
患者の問題ではなく、医者の問題である。覚せい剤と異なるのはこの点で、覚せい剤はいくらかなりとも自分の意志で服用するが、向精神薬の過量服用は止めようにも自分の意志ではどうにもならない。
シャブの売人だって強制するわけではないし普通は勧めもしない。その意味では服薬を勧める精神科医の方が悪質。
多剤大量処方の場合の方、単剤少量よりずっと有害で危険ではあるが、単剤少量でも非常に危険な場合が多い。もちろん長くなるとなお有害・危険。
個人差ももちろん大きく、精神科医に予測などつくわけがない。依存性はない、副作用も少なく危険性もない、と思ってるんだから。
金儲けのために依存性の強い薬を処方するという話も出てきましたが、それはごく一部で、そこまで薬について知っているわけではなくて、今だに依存性や危険性がないと考えている精神科医が多い。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・精神安定剤、睡眠薬・睡眠導入剤は依存性が高いので、良くならなくても患者は薬を求めて病院に来るし、薬欲しさに文句も言わないので、ベンゾ系の抗精神薬は病院経営にとてもよい薬、必要不可欠とうそぶく(ホント吹くか?)精神科医もいることはいるけど。
殆んどの精神科医は確信犯ではなく、謂わば、「愚かで間違った善意と無知による無自覚犯罪」
製薬会社、厚生労働省など関係各機関、病院、精神科医、患者、一般の人の「善意の共謀」
抗うつ剤がうつ病に対応しているわけではなく、薬物性の中枢神経障害を加えているだけで、対処療法とさえ言えません。ウツが軽快したかのような錯覚を起こさせる、症状をわからなくさせるものと言ったほうがいいでしょう。
毒も薬になりうるのは適材適所であればのことで、うつ病等精神疾患と抗うつ剤等向精神薬は全くの見当違いでしかありません。これからも、うつ病に適した薬(毒)が開発されることは有り得ません。
睡眠薬はもちろん不眠症を治す薬ではなく、厳密に言えば眠らせる薬でもなく、意識障害を起こす薬です。
抗不安薬は何ら不安を解消せず、せいぜい不安を感じなくさせる、不安がわからなくなるといった効果しかありません。もちろん服用して効果があっても、いずれまとめて膨大な利息がついた請求書がくるだけでなく、有無を言わさぬ取り立てが来ます。
向精神薬の服用は、「元の疾患」プラス「薬物性の中枢神経障害」をもたらすだけです。
せいぜいのところ、
・元の疾患だけより、プラス、薬物性中枢神経障害、慢性薬物依存症はマシという場合もあるか?
・大きなリスクを冒してでも、何かのきっかけにはなりうるか?
・必要悪として認められる場合もありうるか?
という問題に過ぎませんが、検証不可能な問題でもあります。
患者が多く精神科医が不足しており、診療報酬がきびしいので時間がかけられないという所も大きな間違いです。
病気の人は増えたわけではなく、受診・服薬する人が増えただけだし、時間と金がかけられれば心理療法など何かマトモなことができるわけではないんだから精神科医など増やす必要はない。
そんなこと殆んどの精神科医は知らないし、できないしやったこともないのだから。
むしろ精神科医を減らして、受診できる患者が僅かになれば、自殺や向精神薬害が激減するだけでなく、病気が治らないまでも回復する患者は圧倒的に増える。実際、つい最近、20年位前まではそうだったのだ。
そんなに病院経営が大変で精神科医が儲からないなら、廃業して別の仕事でもすれば、医者良し、患者良し、世間良し、三方良し三方両得ではないか。
病気の人が増えていないのに精神科医を増やす必要などありません。
病院を受診する人が増えて、自殺や薬物中毒など向精神薬害が増えたただけ、というのが、ここ十数年の経過です。
精神科医や精神科・心療内科などの病院が増えすぎたから向精神薬害被害者が増大したとも言えます。
4/29 NHKスペシャル「職場を襲う“新型うつ”」という番組もやったそうなのですが、それは見ませんでした。
こちらは、「新型うつ病、現代型うつ病」の喧伝に終始したようです。
そんなのまやかしとしても、何年も前の話である。バカバカしいけど、有害であること甚だしい。
うつ病など精神疾患の原因に即した、薬を使わない正しい治療法をお求めの方は、東京精神心理研究所へお越しください。
短期で改善できる治療を行い、精神健康向上のための指導をしています。
独自の治療法ですが、強いて言えば
・神経療法(という言葉は普通はなく、実際に他にはありません。独自に開発)
・催眠療法(一般の催眠療法とは異なりますが、催眠を使うので催眠療法を称しています)
・精神分析的心理療法(新フロイト派の流れを汲む)
これらを統合した安全で確実な治療法です。もちろん薬は使いません。
病気喧伝(disease-mongering) 「双極性障害」、「眠れてますか?」キャンペーン
脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)、磁気治療法 2
前項の、
NHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)、磁気治療法
を、番組が放映される何日か前に、ネットの予告篇を見て腹がたったので書いておいたら、かなりアクセスがありました。
やはり多くの人は冷ややかに受け止めているのではないか、という印象です。
またかよ、そんなので診断できるのか、良くなるのか大いに疑問、やっぱり害はあるんじゃないか、というのが多くの人の反応かと思います。
さすがに、コレでよくなるに違いない!と何も考えずに思ってしまった人は少ないと思います。また騙すつもりか!もう騙されないぞ!といった怒りの声も少なくないようです。
私自身は、放映を見ると頭に来て眠れなくなりそうなので、他の本でも見ながら途切れ途切れにしか入らない携帯のワンセグで一応見ていました。腹がたちましたが、いい加減にしか見ていないのでそれほどでもなく、よく眠れました。
・抗うつ剤(SSRI)等の向精神薬では10年経ってもよくならない患者が多い
・にもかかわらず、安易な大量処方が行われてきた。
・抗うつ剤は自殺衝動を引き起こすなどの危険性もある。
・誤診が多い。確かな診断法はない。
といったことを、一応認めていた点では、これまでの同類の番組よりは進展したとは言えます。
基本的には前項で書いた通り、精神医療過誤、向精神薬害を広め自殺者を増やしてしまったことに対する、言い訳、責任逃れがNHK側の番組を企画、番組放映の意図だと思います。有害な薬を広めるためにだけ、報道しているのではない、と。
自分たちのために番組作りを行なっている。国民や患者のための番組を作るなら、「うつ病は薬で治る、早期に受診して…」とデマを流し、多くの人の健康を害することを率先して行なってきたことをまず謝罪し、精神医療過誤、向精神薬害について啓蒙し、被害者救済のための番組作りを行うべきです。
脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)、磁気治療法についても、妙な慎重さが紹介に伺われました。
ここで新たな検査法や治療法など持ち出す事自体、「うつ病は薬で治る」といった宣伝文句が真っ赤なウソであることを認めたことにもなります。一つの病気に対して、全く違う別の治療法のいずれでも治るなどということはありえません。もちろんどれも治らないということです。
前項でも画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)は脳の血流のある状態を示しているだけで、診断に役立つものではない、磁気治療法は治療法ではないと書いていますが、その根拠ははっきりしています。
多くの精神科医にはわからないだけで、うつ病の原因は基本的には明らかであり、光トポグラフィー、や磁気治療法は病気の原因に即したものではないからです。他の「治療法」と同じく、原因と結果が逆になっており、本末転倒、倒錯が前提になっています。うつ病は疾患単位ではなく、せいぜい疾患概念としてしか成立しませんが、概念としても全く洗練されていません。ただ便宜的に使用できるのみです。
敢えて一言で言うなら、うつ病に限らず精神疾患の原因は、幼児期からのトラウマと現実のストレスです。
画像診断装置、光トポグラフィーでいくら血流を調べても、脳のその時の状態の一面を示してるだけです。確かに誤診は多く、躁病をうつ病とするといった甚だしい誤診も昔から多く、殆んどの精神科医は診断能力もないので、甚だしい誤診は多少とも減らせるかも知れませんが、診断の一指標、一所見にも成り得ません。
実際には単なる脳の血流状態の検査としても、精度等まだまだ不十分で実用的ではないようです。
そんなものより、向精神薬害による脳の萎縮等、脳の後遺症を調べる検査の開発のほうが必要です。対策がないとしてもわかったほうがいいですから。うつ病だ、双極性障害だとわかっても治療はできないし。
肯定的に考えれば、画像診断装置、光トポグラフィーは検査法の1つとしては使えるかもしれませんが、
「これは、典型的なうつ病だ」
そこで抗うつ剤等の向精神薬による、薬物療法を行うと
「いや、やっぱり双極性障害だ」、「あれれ、統合失調症になっちまったぞ」
それって悪くしてるだけじゃないですか?(実は薬物性の中枢神経障害)
という具合になりそうです。
何年も向精神薬を服用している人の脳を検査しても、もはやうつ病の検査にはならないでしょう。
抗うつ剤等の薬物では余計に悪くなるという証明に使えそうですが、そのような使い方はしないでしょうし、それ以前に採用されないでしょう。自殺の調査をすると、精神科・心療内科の受診・服薬が自殺を増やしていることがわかってしまうので、調査しないのと同様に。
妙な慎重さが伺えるのはその辺の事情によるかと思います。
甚だしい誤診が増えたのは、薬害によるものでもあります。元の疾患に加えて、薬害性のの中枢神経障害になりますが、精神科医は元の精神疾患の症状も、薬の副作用も、離脱症状も区別できないからです。
診断が出来たとしても、結局治療法がない。薬では一時的によくなったかのように見えても悪化するのは、うつ病だろうが躁病だろうが当たり前です。
磁気治療法はあたかも新しい治療法のように紹介されていましたが、こんな技術自体はずいぶん前からあったはずです。なぜ今まて使われなかったのか? 薬でよくなるという幻想、錯覚を作り出すことができたからでしょう。
磁気の生体に対する影響は、よくわかっていないというのが現状のようです。にもかかわらず、私が治療法ではない!と言い切るのは、もちろん病気の原因にも結果にも対応していないことが明らかで、見当違い甚だしいからです。
ヒップエレキバンドでも頭に巻いておけ、と書きましたが、ヒップエレキバンも医学的には効能は否定的、効果があるという科学的根拠はないようです。もちろんメーカー側は効果があると主張しており、私の知る限りでは効かなかったという人よりは聞いた言う人が多く、中には、「全くバカにしていたけどけっこう効いた」という話も聞いたことがあり、私自身は試したこともありませんが、何らかの効果はあるのではないかという印象です。
しかしもちろん、磁気で肩こり症が良くなるわけではなく、せいぜい肩こりに伴う諸症状の緩和くらいの効果しかなく、効果があってもクセになりやすい。
肩に張る位ならそうそう害もなさそうですが…、買うのもお金がかかるし面倒だし煩わしいし、さほどの効果もないので続ける人も少ないのでしょう。昔宣伝をしていた頃は流行ったけど、今は廃れて若い人は知らない人も多いかと思います。
機械を使って、エレキバンなどよりずっと強い磁気が脳に影響を与えるとどうなるか?
血流に影響を与えそうなのは、ある程度肯首できそうですが…、
治るわけではもちろんないが、対症療法としては使えるのか?
当たり前ですがもし効果があるとすれば、あればあるほど、脳は(というより生体は)血流をサボるようになる、磁気なしではやっていけない脳になってしまうはずです。そのうちやっても効かなくなり、やらなければ前より悪くなる。脳に外的な影響を与えることは薬でも何でも同じです。
神経に害はないのか?神経に影響するとすれば、おそらく大いに有害なのは間違いないですが、物理学的な知識に乏しい(知識が合っても)その根拠をハッキリ示すことはできません。しかし、電子機器に強い磁気を当てるのは良い訳ないですよね。まして脳に磁気とは…
体の病気ならさほど害がなければ、対症療法はそれなりには有効、必要ではありますが、今の医療は身体病でさえ、対症療法に偏り過ぎて、原因に即した治療法から遠ざかり、多くの問題をもたらしています。病院に行かないほうがマシ、ということが多いのは精神疾患に限ったことではないでしょうが、やはり甚だしいのが精神科・心療内科です。
うつ病など精神疾患に対する対症療法や、脳に外的な刺激を与えたり影響を与えるのがよくないのはわかりきったことです。うつ病だろうが何だろうが、精神疾患の場合は脳の病気、中枢神経疾患ではなく、脳自体は正常で、いろいろな場合がありますが、自然な働きをしているからです。
うつ病等の精神疾患は神経の使い方、もう少し正確に言うならば無意識による使われ方や、神経の状態がよくないだけですから、磁気刺激が神経に影響を与えるとすれば有害なのは当たり前です。
NHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」脳血流の画像診断装置光トポグラフィー・磁気治療法
NHKスペシャルで「ここまで来た!うつ病治療」という番組をやるそうです。
2012年2月12日(日) 午後9時00分~9時49分 総合テレビ
今回もがっかりな内容です。愚かにも程がある。
前頭葉の血流量の変化を測定する、脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)による診断と、脳に直接、磁気刺激を与える「治療法」を紹介というか、悪化法を流行らせようとしています。反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)というらしい。
うつ病は薬や電気ショック(ECT)で治るって言ってたのに。
今回は医療機器の会社とタイアップですね。製薬会社は見放されています。
例によって、昔ダメだったものを手を変え品を変え、というか目先だけ変えて復活させようと…
新手の詐欺商法ですね。薬飲むからよけいに脳の血流悪くなるのに。
全く愚かにも程がある! バカも休み休み言え! としか言いようがない。
病気のことがまったくわかっていないから、こういうことにしかならない。結局、悪化法しか無い。
オウム真理教か。
どうせやるなら、電パチ(電気ショック、ECT)の方が強力だろう。電子レンジに頭突っ込んだ方がいいかも。
この手のモノは何でもそうだけど、効き目があるものほど脳にダメージを与えます。効き目があるといっても、もちろん良くなるわけではない。繰り返すと電磁気なしにやっていけない身体になってしまう。だんだんボロボロの脳になる。後遺症は酷くても、なかなか分かり難い。
でも、抗うつ剤よりは害や危険性は少なく、マシかもしれませんけど…
どうしても受けたい人は、ピップエレキバンドでも頭に巻く位にしておくのが良さそうですね。
逆立ちでもしていた方がよほど良いです。脳の血流、改善しますよ。
うつ病は脳の病気ではないことは、とっくの昔からわかっています。
しかし、精神科医にはそれが理解出来ない人が多かった。もちろん未だに理解出来ない人も、むしろ増えてしまいました。
脳の病気なら、扱うのは精神科や心療内科ではなく、神経内科や脳外科です。
H.S.サリヴァンが80年以上も前に「現代精神医学の概念」の中で、「これまでの精神医学はすべて間違っている」と書いた頃と変わっていません。学問的にはむしろ退行している。
NHKはいままで、うつ病は、早期受診し服薬すれば薬で治る、とさんざんウソをついて、悪質民間企業の宣伝を行い、多くの人を騙して健康を奪い、向精神薬依存者、自殺者を増やし死に至らしめたことに対して、どうやって責任をとるのでしょうか。
責任逃れのために、またこんなインチキ番組を作ったのでしょうけど。被害者を増やすばかりです。
────────────────────────────────────────
※ここまで番組を見る前に書いたのですが、番組を見たので続編です。
脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)、磁気治療法 2
病気喧伝(disease-mongering) 「双極性障害」、「眠れてますか?」キャンペーン
生活保護費3兆3千億円に…医療扶助が47%
千葉県・横芝光町長 斉藤隆町長(47)の自殺は向精神薬の影響ではないか?
千葉県・斉藤隆町長(47)が6日未明、自宅で暴れた後、カッターで自分の首を数回斬りつけ、この寒いのに川に入水し亡くなった。温和な明るい人だったという。
「自宅で妻と2人で話をしているうちに突然暴れ出し、カッターナイフを持ち出して外に飛び出したという。斉藤町長はグレーのチェックのパジャマ上下にヤッケを羽織り、はだしのまま。酒は飲んでいなかったらしい。」
妻との口論などでカッとなったことがきっかけとは考えられる。
温和な明るい人。家族に対しては見かけによらずそうでもないことはありうるが。
おそらく抗うつ剤等の向精神薬を服用していたのではないか?単なる副作用だと思う。
抗うつ剤(SSRI)何かの添付文書にある副作用の殆んどそのままんだ。
抗うつ剤(SSRI)等の向精神薬は死にたいとも思ったことがない人が服薬しても、自殺衝動を引き起こすことがあるのは証明されている。興奮状態になることももちろんある。
他の原因はまず考えられない。まさか覚せい剤なんかやってないだろうし。それはそれで同じようなもんだが。
当人は死にたいとも思わなかったのではないか?
特に持病はないということだが、最近「疲れた表情を見せたことはあった」ということなので、精神科などの病院に行ったことは十分考えられるし、抗うつ剤等の向精神薬は、短期の服薬でも、過量でなくとも、こうした暴力、自殺などの衝動行為を惹起することはありうる。
こういう事件(自殺だから事件じゃないけど)も珍しくもなくなってしまった。報道されたのは、一応名士だからで、一般の人なら報道もされず、ただの自殺で終わってしまう。
この事件も急速に忘れらていく、というか否認されるのだろう。
斉藤隆町長(47)が6日未明
首切って自殺?町長、温厚で明るいのに「なぜ」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120207-OYT1T00045.htm
読売新聞
横芝光町長 自殺か 精励1期目、家族「食欲なかった」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20120206-OYT8T01199.htm
読売新聞
千葉・横芝光の町長自殺か 首切り入水?
http://www.sanspo.com/shakai/news/120207/sha1202070506008-n1.htm
サンケイスポーツ
生活保護費3兆3千億円に…医療扶助が47%
『生活保護費3兆3千億円に…医療扶助が47%』
「2010年度に支払われた生活保護費が3兆3000億円に達し、過去最高を更新したことが厚生労働省のまとめで分かった。」ということです。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120120-OYT1T01429.htm
このうちのどの位かはわかりませんが、かなり多くの部分が、「精神障害者」に支払われているのは間違いありません。
要するにかなり多くの部分が、病気を悪化させるために、「精神医療」に税金が使われ、悪化したため仕事ができなくなり、収入が無くなった人のために生活扶助として支払われ、さらに悪化させるために医療扶助が行われているのが現状です。生活保護受給者は207万人、そのうち推定数十万人。
多くの税金が使われて、利益を得るのは製薬会社と病院、精神科医だけ、何とも理不尽です。
震災被害者や老齢者、身体障害者など対策にも、お金もまわせなくなってしまう。
それ以前に、精神疾患を悪化させ、患者を自殺させたりすることに、膨大な健康保険料(医療費、傷病手当)の他にも、障害年金や失業保険なども使われているのです。
我々個人事業者だと最悪、社会保険料だけで所得の1/3以上も支払うことになるので(自治体によっても違うが、低所得者でも保険料の最上限に達してしまう)、保険料による逼迫で生活自体が成り立たなくなり、何ともやりきれません。
このままだと精神障害者が増えることによって国が潰れるのではではなく、「精神医療」の拡大、精神科医の「活躍」によって国が潰てしまう。
増税も必要かも知れませんが、精神医療過誤、向精神薬害対策をするのが、とりあえずは増税よりも遥かに有効であり、国民健康と福祉のために役立ちます。被害が増えなくても、これまでのツケがまわって生活保護費、医療扶助費は増えてしまいますが、被害を縮小すればかなり縮小することはできます。医療費も縮小できます。
向精神薬害、精神医療過誤は責任の所在や範囲を明確にはし難いですが、被害の大きさは、薬害エイズや水俣病なども遥かに上回り、悪質性も決して下回るものではありません。
どのように責任をとって対処するのか? たぶん有耶無耶になるだけなんでしょうけど…
「この国は医療に潰される!」
僅かながらもマトモな方向に向かいつつはあるようですが。
患者自身も依存的になってはいけません。何事にも。
病院や精神科医、薬物に頼るなんて愚の骨頂です。自力更生が基本です。
でも、どうしていいかわかならい…ということではないでしょうか?
病気喧伝(疾患喧伝) disease-mongering うつ病、双極性障害、睡眠障害、発達障害
病気喧伝(疾患喧伝) disease-mongering という言葉が、話題になっています。
他にも書いたように、もちろん私にも昔から、こうした概念はあったのですが、この言葉を聞いたのは初めて聞いたのは最近です。
研究社 新英和中辞典だと、mongerは、
1…商人,…屋.
2《軽蔑》 つまらないことを世間に広めようとする人,…屋.
war-mongering だと、「戦争挑発」という意味のようです。
病気の売り込み行為ということですね。病気喧伝(疾患喧伝)というのは、とりあえず適切な訳語だと思います。
欧米では既にこの言葉は広まっており、学会等でも話題にはなっていたようです。
「疾病啓発キャンペーンが健康人を病人に変える」
http://www.yakugai.gr.jp/attention/attention.php?id=123
これまで盛んに行われてきた「うつ病キャンペーン」は、
病気ではない人を、病気だ病気だと言って、病院に行かせり、薬物を売ったり医療行為を受けさせ、
企業や病院、医師が、利益を得たというより、
重症でもない人を「うつ病は誰でもなる、早期受診、服薬すれば治る」として、精神科や心療内科を受診させ、
治るどころか良くならずむしろ悪化させ、有害で危険な抗うつ剤等よる向精神薬害、
自殺増加、薬物中毒、依存症を広め、仕事や生活もさらに支障をきたし、
傷病手当、障害年金、生活保護などの社会保障費用も増大させるなど、
多くの社会的損失も拡大させてしまった。
そのことより、製薬会社、精神科、心療内科などの病院や精神科医は巨利を得ることに成功した。
こうした意味で、悪質な病気喧伝(disease-mongering)になると思います。
今年11月に開催された、「第107回日本精神神経学会学術総会」でも「今日の新たな病気と精神医学:disease-mongeringを超えて」と題したシンポジウムがあったようです。
他にも、以下のようなテーマのシンポジウムも行われたようです。
「向精神薬の過量服薬、自殺企図を巡る諸課題」
「抗精神病薬の多剤大量投与はどう認識されているか」
ようやく、まだまだこれらかとは言え、一部の精神科医の間では反省モードの気運がわずかながらも徐々に高まりつつあるようです。反省モードより言い訳モードの方がずっと強いですが。
精神科医は、良心と正しい認識を取り戻すことができるのでしょうか?
「うつ病キャンペーン」10余年、精神科医も製薬会社の宣伝に、騙し騙され、踊り踊らされてきたわけですが、通院して服薬しても誰も良くならないことに、国民の多くも気づきつつあります。
精神医療に対する不満や、不信、抗議の声に対し、「そんなことも知らないでやってたわけでないよ」といった言い訳や、懐の深い所を示そうとしているのか、ガス抜きという意図もありそうですが、もはや批判の声を全く無視することができなくなったのは確かでしょう。
また「第107回日本精神神経学会」では、disease-mongeringという、言葉が使われた演題も発表されたようです。
※画像はクリックすると大きくなります。
双極性障害と病気喧伝(disease-mongering)
獨協医科大学 越谷病院 こころの診察室 ○井原 裕
※全文はこちら
https://www.jspn.or.jp/journal/journal/pdf/2011/12/journal113_12_p1218-1225.pdf#search=’%E4%BA%95%E5%8E%9F%E8%A3%95+%E5%8F%8C%E6%A5%B5%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3′
しかし、読んでわかる通り、まだまだ手前味噌、精神医療業界の自己弁護、自己保身に終始する傾向にあります。
一昨年あたりから、ネット上でも双極性障害キャンペーが盛んに行われてました。(テレビ等、他の媒体のことはよく知らないのですが) 実際には双極性障害(躁うつ病、循環型精神病)の人はものすごく少なく、今日双極性障害と考えられる人は、元々うつ病でも無い人、もしくは軽症の人が、抗うつ剤を服用して躁転したり、常用量離脱症状が起こったりしたためであり、ほとんど薬害です。
患者だけでなく、一般の人も、一部の精神科医も「うつ病は薬で治る」と宣伝しておいて、結局、良くなるどころか悪くなっている、ということに、気づき始めています。
これに対し製薬会社や精神科医は、『「うつ病」なら抗うつ剤で治るはずだが、「双極性障害」なので治らない。それは薬のせいではなく精神科医の誤診のせいである』と言い訳したいようです。
しかし、「うつ病キャンペーン」により、せっかく捕まえた患者から(実際には大部分は保険から、すなわち健康保険負担者からだけど)多くの利益を得てきたので、それを手放さないようにするための喧伝でしょう。
もちろん、うつ病でも双極性障害(躁うつ病)でも、向精神薬で良くなることはありません。
製薬会社と精神科医の罪のなすり合い、という面もあるかと思います。「うつ病キャンペーン」では、両者協調して、巨利を得ることに成功しましたが、徐々に精神医療と製薬業界も少しずつ乖離しつつある印象です。
なかなか現実は変わらないと思いますが…
また、一方では
「お父さん眠れてますか?」
「ちゃんと眠れている?」「2週間以上の不眠はうつのサインです」「つらい時には相談しましょう」
といった不眠症キャンペーンも盛んです。
電車の中の液晶掲示板では2年ほど前から、しつこく繰り返されています。テレビでやっているのかは知らないのですが、ねっと上でもしつこく広告が出されています。
うつ病から不眠症(睡眠障害)に、喧伝の比重を移したようです。もはや、うつ病キャンペーはやりつくしてしまい、宣伝 対 効果の、コストが飽和状態に達し、これ以上は逆宣伝になってしまうからでしょう。
もちろん、睡眠薬、睡眠導入剤で不眠症(睡眠障害)が良くなるわけではありません。眠らせるクスリ、というより意識障害を起こさせる薬で、依存性も非常に高いので、やはり危険です。
2007年、静岡県富士市はモデル事業として、不眠、うつ、自殺対策を行ったことがありますが、結果は予想通り惨憺たるものでした。事業が実施された1年後の2008年には、自殺者の数は前年比37%増。そして、その後も確実に自殺者の数は増えています。
http://homepage3.nifty.com/saio/suicid-prevent-JSMD2010.pdf
それまで富士市は自殺者の数は減少傾向にあったのに、このキャンペーンを実施した途端に自殺者が増えてしまい、もちろん受診者はうなぎ登りに増えた、というより増やしてしまったのです。
「不治モデル」とも言われ、悪評を残しましたが、行政や医療機関、精神科医はこのキャンペーンを「大いに成果があった」、「大成功!」と捉えています。
何をもって成果を判断するのか? もちろん自殺者の数ではなく、病院受診者の数です。
誰も歴史から学ばない…のだが、金儲けの方法だけは学習するのでしょうか。
『生活習慣病としてのうつ病』 井原裕
精神科医療批判は国民の義務 『医原病としてのうつ病』 井原 裕 精神神経学会
鉄道人身事故、昨日も多発:増加の原因
昨日は山手線・埼京線と西武新宿線、横浜線、根岸線、東武東上線、水郡線でも人身事故。水郡線で亡くなられた方は、認知症のようです。報道する件としない件は、どういう基準で決めているのかわかりませんが、他にもありそうです。私の情報源は2~3の新聞(ネット上のダイジェスト版)だけです。
もちろん10年位前までは、そんなに多くはありませんでした。2002年~2009年の間で約2倍のようです。抗うつ剤(SSRI)等、向精神薬の使用が飛躍的に増えた、1998年からだと、もっと増えているはず。
どう見ても自殺と思われる場合でも、警察が「自殺」と認定しない場合は、事故になるようなので、実際にはもっと多いのでしょう。
この件に関しては、佐藤裕一さんというジャーナリストの方がよく調べているようで、こちらにもちょっとした記事はあります。
鉄道人身事故マップ
http://kishadan.com/jikomap/
「人が死にやすい鉄道」1位は東武東上線、死亡率でトップ
http://www.mynewsjapan.com/reports/1213
鉄道自殺・事故死者数ランキング、1位は中央線 年21人死亡
http://www.mynewsjapan.com/reports/1204
こんな本も出ているようです。
「鉄道人身事故データブック2002-2009」
佐藤裕一 著 出版社 柘植書房新社
人身事故の原因は「自殺」といったレベルの分析で、何で自殺したのか、自殺するのはどういう人か? といった分析はなさそうです。
近年自殺が増えた(原因とは言わないが)最も大きな要因が、向精神薬の影響(特に新型抗うつ剤、特に日本で処方の多いパキシルなど)の副作用(作用)賦活化症候群、アクチベーション・シンドロームによるものだと気づいている人は、まだまだ少ないようです。
怨恨や金銭目的以外の奇妙な凶悪犯罪が増えたのも同じ理由。アメリカでは銃乱射殺人者のほぼすべてがSSRI新型抗うつ剤服用者。もちろん宅間守も。
もちろん、薬物の添付文書にも副作用として、自殺、衝動行為などの記述はありますが、精神科医はいまだに知らない人が殆どです。
添付文書なんて患者の目には触れず、精神科医は見るのは薬のパンフレットで添付文書はあまり見ないし、見てもごくまれな例外として都合の悪いことは無視、担当患者で自殺した人が多くても、元々の病気のせいにされています。
うつ病で自殺する人なんて、そもそもそんなに多くはないのに。
※こちらもご覧ください。
今日も頻発する鉄道人身事故、飛び込み自殺
鉄道人身事故、昨日も多発:増加の原因
精神医療過誤、向精神薬害問題の基本
SAPIO 12/07号 うつで病院に行くと殺される!? 第4回
SAPIO 小学館 12/07号 「うつで病院に行くと殺される!? /伊藤隼也」 第4回
本誌前号既報の「子供への向精神薬処方」が国会で炸裂!
製薬会社から精神医療界の大物に流れた「講演料」、「原稿監修料」
発売されました。
前項 「うつで病院に行くと殺される!?」でも書いたように、大手出版社、マスコミの雑誌がここまでの記事を出しているでだいぶ反響はあるようです。このブログでも、少し触れただけですが、かなりのアクセスがありました。
我々からすれば、内容は目新しい所は何もなく、既に書物やネット上にも書かれているようなことですけど。
10月25日にはついに衆議院の青少年問題に関する特別委員会で、「ずさんな診療、安易な向精神薬の処方を行う医師。多剤大量処方という日本の精神医療の悪弊。そして小児への向精神薬の投与。」といった問題がとりあげられ、大きな波紋を呼んでいる、ということです。
やっとここまで来たか、というべきか…。
大まかな内容は、以下のようなものです。
抗うつ剤(SSRI)の中でも特に危険なパキシルについて。米国では、有効性に乏しいばかりか、自殺や殺人などの衝動行為や、胎児性障害をもたらすこと、多くの訴訟が起こり製薬会社側が敗訴している。
2歳の子供に抗うつ剤を投与し、4歳の時に死亡した子供の両親が(精神科医は?)逮捕され有罪判決を受けた例もある。
このような抗うつ剤は、元々うつ病の薬として開発されたわけではなく、用途目的がなかったので、巨額のお金を使って、うつ病の薬として認可させた。そのため、製薬会社側が用意したゴーストライターを使って、良好な処方結果をもたらしたという論文を作成し、名高い医学専門誌に投稿され、多くの医師に影響を与えた。(ハッキリ言ってしまえば、宣伝のための捏造。)
「製薬会社と医者が結託して病気を作って一儲けしようとしている」
日本でも、うつ病治療の第一人者とされる野村総一郎や、向精神薬の権威とされる樋口輝彦らも製薬会社から報酬を受け、うつ病の早期発見、早期治療を訴えている。
私個人は、医者が製薬会社からお金を貰おうが、それ自体は関心ありません。もしホントに「うつ病は薬で治るのなら、むしろお金をかけて宣伝すべきです。しかし、抗うつ剤に関しては最初からMBM(マーケッティングに基づく医療)であって、EBMではありません。治療効果は、あってもプラセボ程度で、副作用や危険性は非常に高い。野村や樋口の活動もMBMの一貫にすぎません。
病気喧伝(disease-mongering) 「双極性障害」、「眠れてますか?」キャンペーン
精神医療過誤、向精神薬害問題の基本
今日も頻発する鉄道人身事故、飛び込み自殺
埼京線、京王線で人身事故ですが、もちろんまず間違いなく飛び込み自殺でしょう。首都圏に住んでいると、またか…、とさえ思わなくなった日常茶飯事。
転落事故だとしても、多くの場合は抗うつ剤等、向精神薬を服薬している人です。
抗うつ剤などの向精神薬が自殺衝動を引き起こすことが知られていますが、自殺者の7割が精神科、心療内科等の病院受診者です。受診が確認できない場合もあるから、もちろん実際にはもっと多い。
10数年前まで、精神科受診者、向精神薬服薬者が少なかった頃と違うのは、死にたいとも思っていない人が衝動的に自殺することが増えたこと、今までに(抗うつ剤等向精神薬を服用する前までは)死にたいと思ったこともない人の自殺が増えたことです。
精神分裂病(今は統合失調症)の人なら、死にたい死にたいと言っていたわけでもなく、思っていたわけでもない人が衝動的に自殺することは、まれにありましたが。
さっきまで笑って話していた人が、その後すぐに衝動的に自殺するといったこもは稀には前からありましたが、これも向精神薬の影響ではないかと前々から言われていました。
うつ病の人は、人に迷惑をかけることを極度に嫌うので、自殺するにしても鉄道自殺などはごく稀でした。そもそも、うつ病はものすごく少なく0.1%以下とか、自殺念慮が強くても死にたくはないので苦しい、うつ病者の自殺率は低く精神分裂病の人のほうが遥かに多いと言われていました。
しかし、今は随分事情が変わりました。 病気の人が増えたわけではなく、重症でもない人の多くが精神科・心療内科を受診し、向精神薬を服用するようになったわけです。
死にたいとは全く思ったことがない人が衝動的に自殺したり、死にたいと思っていないのになぜか電車に飛び込みたくなる、というより飛び込まざるを得なくなる、という自殺が多いようです。
電車に飛び込もうとして自殺未遂を起こした人の話を聞いたことがあります。周囲の人にとりおさえられ、生命を落とさずに済みましたが。
その方によると…
それまで死にたいとは思ったこともない、飛び込もうとした間際も死にたいいう気はなかった、自殺を思いとどまらせるために、ホームの端に青いランプが点いているのも気がついたが、意味があるようには感じられなかった。ただ飛び込まなくてはいけないような気になっただけ、その後も電車に飛び込もうと思ったことは2~3回あるが、最初の経験があったためか、何とか踏みとどまることができた。ようやく抗うつ剤(SSRI)の影響ではないかと気づき、ネットで調べたらそのような記事があったのでわかった。
という話でした。同様の患者さんはもちろん多いです。
この方も元々たいした症状ではなく、仕事のストレスから不眠になり、2~3日休んだから上司から理由を聞かれたので話したら、病院の受診を勧められたのがきっかけです。元々重症ではない、というより有能で健康的ではあり、会社でも出世頭、周囲の期待に応えなくてはと、仕事を頑張り過ぎてしまう傾向がある、という位です。死にたいとは思ったこともなかったのは当然です。
本来のうつ病の人はそもそも仕事など若いうちから殆んどできません。
自殺を「自分の意志で自分の命を絶つこと。」と定義するならば、もはや自殺の定義自体を変えなくてはならないのかもしれません。
自分の意志で死んだとしても、そもそもは自分の意志て服薬したのではなく、
精神科医に勧められたから、
飲まなければいけないような気になって、
服薬しなければ病気療養していることにならないから、
家族や周囲の者に勧められるから、
(病院入院中は)看護者に強制されたから、
ということであれば、これまた自分の意志で死んだことにはなりません。
こういうのは殺人、もしくは障害致死ということになるのではないでしょうか。意図は違うとしても、トリカブトの毒で殺人したのと、大して変わらないかも。どういうことになるのか、ある程度予測可能だったはずですから。とはいえ、精神科医にはそのような知識は、殆どの場合ありません。向精神薬も生体にとっては毒物であることに変わりはないのに。
ホームやマンションの階段やベランダなどからの転落事故も多くなりましたが、これも向精神薬を服用している人に多いのです。自殺と事故の区別がつかないケースも増えています。したがって、自殺者数も厳密には統計で知られているよりももっと多いはずです。
過度の常習性飲酒者が成人病になり早死することは、慢性的自殺、ゆるやかな自死などと言われますが、向精神薬を服用すること自体が自殺衝動を引き起こすので、服用自体が自殺の危険性を飛躍的に高めるのです。向精神薬の中でも、特にSSRI等新世代抗うつ剤、その中でも日本でよく使われているものとしてはパキシルが時に危険です。もちろん、他の抗うつ剤、向精神薬もそれほどではないにしても、基本的には同様です。
服薬し続けるのは危険だし、止めても激しい離脱症状がでることが多く、離脱症状としても自殺などの衝動行為を高めることがあるので、服薬は慢性的自殺どころではないと言えます。
※薬を急に止めることは大変危険です。
乗客も迷惑していますが、鉄道会社はもっと迷惑です。鉄道会社も、製薬会社や精神科医を訴えるべきかもしれません。因果関係の立証は難しいので、今のところ裁判に勝てないでしょうけど。
でも、最大の被害者は患者さん本人と遺族です。精神医療訴訟は既にアメリカなどの外国では多く、製薬会社が敗訴したケースがもすごく多く、日本でも徐々に始まろうとしています。
鉄道人身事故、昨日も多発。11/22