発達障害-3

【発達障害-3】


発達障害(3a) 発達障害(誤診)の症例-1、統合失調症の疑い、AD/HD 注意欠陥多動性障害

今まで、発達障害とされてきた子供もかなりの人数を診てきましたが、思いつくままに書いておきます。以下のような子供はいくらでもいます。

【事例1】中学1年、女子
両親とともに本人も一緒に相談に来た。不登校と言っても間欠的に学校には行っており、保健室登校や午前中で帰ったりしている。

「そういうのも辛いでしょ?そんなことするよりちゃんと出席した方が楽じゃないの?」と聞くと「もうそういう人だと思われているから、皆もあまり気にしていない。なので自分もあまり苦ではない」という。
今どきは不登校も多いのでそんなもんらしい。我々の頃はサボるもの「勇気」が必要だったが。

不登校になったきっかけは友人と思っていた人からも悪口を言われてショックを受けということである。親は普通に話している分には至って普通に見える。ちょっと過保護、心配症、子供依存の傾向はありそうだが。
本人はちょっと美人系、オシャレ系ではある。気が弱く少し神経質なところはあるが、やはり今時少数派?嫌味のない素直で子供らしい感じの娘である。

同じクラスのやはり美人系だが意地悪な子に、ライバル視というより敵視され、ボス的になったその子がクラスメイトを従え、悪口を言ったり仲間外れにしたようである。
いじめではあるが、そう激しいものではなく、いつの世もどこでもありがちな程度かと思われる。

野球部のマネージャーになったが入学早々不登校になったので幽霊部員だという。
そのこともネタにされて「ぶりっコ」などと言われたようである。そう言われるのもわからぬではないが、大人から見れば前述のように嫌味のない素直で可愛い子である。

その位の年代なら男の子にモテたい、仲良くしたいなんて当たり前だが、特にそれを期待している様子でもない。
Lineでも悪口を書かれたりしたらしい。そのためLineは止めたという。
そうすると当然のことながら、自分の知らないところで悪口を言われたり書かれたりしているんじゃないか?と気になってしまう。

そういったことを精神科医の前で口にしてしまったために、言質を取られた形となり、妄想ということにされ、診断名は「統合失調症」だが、なぜかSSRIを服用している。
アホか!もちろん子供じゃなくて精神科医のことです。

子供が「統合失調症のような病的な妄想ではなく、本当にそうなのか事実かどうかを確かめてもいないけど、ついついそう思って落ち込んでしまうことかあります」なんていちいち精神科医に説明はしません。
そこまで説明があっても、統合失調症にしてしまうのが昨今の精神科医だ。自分が言い繕ったり誤魔化したりすることが癖になっており、それを投影するので、他者がどういうつもりで話しているのかも異常なほど察したり理解することができなくなっている。

本人によるとSSRIで少し楽にはなったという「効果」はあるらしいが、もちろん甚だしく危険である。薬のことなど話していたら、父親も「お父さんもお酒止めるから薬は止めよう」と言ってた。

その後「優しくて面白い先生だし(治療を)受けたいけど、部屋がちょっと汚いし」などと言ってたらしく(神経質ではある)、相談1回だけで治療を受けには来なかった。
そりゃ元気できちんと学校に行くようになれば来ないわな。

とういうわけで、ちょっと話しただけで(お金も取らず)、とりあえず問題解決することも多いのだが、精神科医にかかると本格的な障害者(薬害性の中枢神経障害)にされてしまう。薬漬け、慢性薬物中毒・後遺症で生涯台無しだ。

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【事例2】中学2年、女子
当所に相談に来たわけではなく会ってもいない。母親から電話で相談があっただけである。具体的なことはあまり覚えていないが、やはり上述の子と似ている。

本人は真面目で勉強熱心な優等生、成績も良かったのだが、やはりLineで悪口を言われたりして、親しい子もそれに加わったことがショックで、勉強も集中できなくなり、今回のテストの成績もだいぶ落ちたという。それがまたショックで落ち込んでいるらしい。
学校には行っている。

そこで例のごとく、あざとい教師に精神科受診を勧められ、拒否するわけにもいかず受診した。
「これはエライことですよぉ~これは病気ですよ!発達障害ですよ!統合失調症かも知れませんよ!」BYルーキー新一
医者は話もロクに聞かず、というより子供とまともに話もできない児童精神科医で、いきなり薬てんこ盛り、こんなの飲ませても大丈夫かか?などと心配した母親からの相談の電話であった。

診断名は忘れた。統合失調症の疑いだったか、小児うつ病だったかなぁ?聞かなかったのかもしれないが、もちろんどうでもいい。もちろんいずれにしても誤診。

母親もずいぶん心配して落ち込んでいたが、特に毒親でも教育ママでもなく、気が弱く心配症の傾向はあるが、やはり普通の範囲を超えない感じ。 

「精神科医の言うことなんて真に受けちゃだめですよ」「ハッキリ言ってバカだし嘘つきだし」「んなこと、子供が成長するためにはむしろ必然的なプロセスだよ。」「似たようなことはお母さんも子供の頃、あったんじゃないの?」
「心配症は良くないよ。肝っ玉かあさんでいかなくちゃ(古いので知らねーか)」
「親は距離を置いて離れて見守る位にして、自分のことを楽しくやればいい」「子供扱いせず、親戚の娘さん、姪御さんくらいに思って接したほうが良い。」
などと、こっちも好き勝手なことをまくし立てた。お金も貰ってないし。
本人の心理、学校での状況、母親自身のことや家庭のこと、精神医療のことなど事実を確認しただけである。

うそやまやかし、取り繕いなど、自分を偽り、事実を捻じ曲げることは不安や葛藤、心を不穏にさせ不健康をもたらす。精神科医の得意分野である。(殆ど無自覚にやっている)
しかし事実を理解するだけでも、治療になるのであるが。
母親は随分心配していたが、安心したようですっかり明るくなった。

それだけで本人も元気を取り戻すはずで、学校には行ってるわけだし、そりゃこっちには来ないわな。ウチに来れば勉強もやる気を出したり、集中できる方法も教えますけど…

というわけで親と電話で話しただけでも、とりあえず問題解決するわけだが、そのまま受診服薬を続けていたらたいへんなことになる。やはり障害者化→廃人化、一生台無しだ。
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【事例3】小学校5年、男子
診断名はお決まりのAD/HD注意欠陥多動性障害(誤診)
年齢の割に体格は小さく子供っぽく見える。2歳くらい下の感じ。実際にそのように見られることが多いようだ。知的障害ではないが知的には少し低いようだ。

緊張感が非常に強く、座っていても最初はえらく落ち着かなかった。
初めてへんなオッサンの所に来て、目の前に座らされたということもあるのだが、普段も緊張が強いはずである。
親はまぁ普通のオバサン(失礼)、精神疾患の親という感じでもない。

学校ではその場には不適切な言動もあり、KY、空気読めないなどと盛んに言われるらしい。家庭ではそう問題はなく、どうしてもゲームをやってしまい勉強はしないようだが。

激しいいじめではないのだが、やはりバカにしたりからかわれたりしている。
そこで本人も怒っても犯行はできないし、というよりむしろ今時めずらしく素直な子供らしい健康的な子なので、それがストレスになり、授業中にも席を立ったり奇声を上げてしまうこともあるらしい。

ついつい耐えられず、手を出してしまうこともあるようだ。もちろん、からかったりするやつのほうが先に手を出しているに違いないが、「空気が読める」ので教師や大人たちには気づかれないのである。

そこをまたからかわれたりバカにされたりするので悪循環。
教師からもいろいろ言われたり注意されたりしている。
母親も呼び出されて注意を受け、母親もストレスになる。学校のことなど、なんでも親に報告はしないほうが良い。それぞれ別の環境であり空間であり小社会だから良いのに。

結局、お決まりのADHD(注意血痰多動性障害)の疑いがあるからと、精神科医の受診を勧められる。そんなの真に受けたら命取り、一生台無しだ。
しかし、そのような子があまりにも多いので、児童精神科医の受診は何と!半年待ちとか。
そのため被害も拡大したとはいえ、まだそんなに激しくはは広がらずとどまっているのだが、児童精神科医が増えたらほとんどの子供は発達障害(誤診)にされてしまう。

昔なら「大器晩成」なんて言われるくらいのものである。大器晩成なんて今は死語か?
空気読むなんて本来、子供のすることではない。社畜にでもなってからすれば良いことだ。(良くないか?)
子供は素直で優しくて思いやりのある良い子ならそれでいいのだ。

今の教育や家庭環境は子供時代をすっ飛ばして、いきなり社畜にでもなることを要求しているようなところがある。それも過当競争で。
いつから会社がそんなに偉くなったのか?正社員になるのが夢だとか。
我々が学生の頃は今のニート引きこもりと大差ない、社会に出る前からの社会からの落ちこぼれでさえヤツでさえ「サラリーマンなんかになりたくねぇ」「何が一流会社だ、大企業だ。ケッ!」てなもんだった 例によって話がズレたが。(誰のことだ?)

母親はそれなりに本も読んでおり、教養程度には精神発達や心理療法的な知識もあるので、精神分析学的な難しい話も随分したけど(3時間位ぶっ続けで)本人も落ち着いて、真剣に一生懸命聞いている。知的には低くても子供には素直に入ってくるので、正しいことを言えば難しい話をしても通じるものがある。

「たいくつな話で疲れた?」「…」(首を横に振る)
「難しいけどわかったかな?」「…」(首を傾げて)
「でも、ちょっとわかった?」「うん!」

授業を落ち着いて聞いていられないのは、たぶん教師の教え方が下手で指導力がなさすぎるからでもあるな。
発達障害(誤診)、病気扱いして受診を勧めるなら、むしろいじめる側の子供、というより本来はその親だ。

この場合は、ホントの発達障害と紛らわしいところはある。やはり未熟児で生まれ、かつ早生まれ。もう一学年下に入ったとすれば、ずっと適応しやすかったはずだ。

知的な発達の遅れがあるといってももちろん脳の病気ではない。
AD/HDと言うならそのものではなくとも脳の障害を証明すべきであるが、もちろん精神科医にはそんなことはできない。

何で脳の病気でないとわかるのか?
実は脳の病気と精神疾患の症状は似てはいても全く重なることはない。普通の人間と違うところはないが、問題が拡大している、表面化しているというだけである。

精神科医にはそんなことわからないが、むしろ神経内科の医者なら(心療内科ではないよ、念のため)たいていわかる。脳の病気についてよく知っており、中枢疾患の患者をたくさん見ているので。

そんなことは実は素人目にもパッと見ただけでわかるのだが、精神疾患を脳の病気としてしまうと全てがわからなくなり、まやかしやごまかし、自己欺瞞を言うしかなくなったのが今の精神科医である。

脳の病気であろうがなかろうが、ホントに発達障害であろうがなかろうが、精神科を受診しても治療はできず、一時的には良くなったかのように見える場合もあるが、向精神薬の服薬では徐々に悪化する。副作用満載、危険性も高く、徐々に身体も壊して廃人化。ストラテラ、コンサータは向精神薬の中でも覚せい剤に近いものなので当然だが。

実は本当の発達障害AD/HDと覚しき子供も数人診たことはある。しかし、そのような子供は既に薬物中毒、依存症になっており、そっちの症状の方がはるかに大きいので、もはや元々何だったかのよくわからなかった。診断するなら、もはや薬物中毒・依存症とするしかない。