睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン 厚生労働省、初の指針

睡眠薬、上手な使い方は? 厚労省研究班などが指針 (朝日新聞)
 【大岩ゆり】10人に1人が悩んでいるといわれる不眠症で、睡眠薬を適切に使って、上手にやめるための診療指針ができた。まずは生活習慣を改善し、睡眠薬を使う場合は患者の症状や体質に合う薬を、原則として1種類だけ使うよう勧めている。厚生労働省研究班と日本睡眠学会が13日、公表した。
 指針では、効果の時間が短い睡眠導入剤など睡眠薬との上手なつきあい方を40項目のQ&A形式で解説している。不眠症ではまずは睡眠薬に頼らず生活習慣を見直すことが重要とした。効果的な対策として、定期的な運動▽就寝前の空腹を避ける▽就寝4時間前以降は日本茶やチョコレートなどカフェインの入った飲食物を避ける▽就寝前は喫煙しない、を挙げた。
 睡眠薬は基本的には1種類を服用。寝付きが悪いのか、途中や早朝に目覚めるのか、年代や持病があるかなどを考慮して、薬を選ぶ必要があり、指針には適した薬を例示してある。
 研究班主任研究者の三島和夫・国立精神・神経医療研究センター部長は「睡眠薬は原則として、ずっと服用し続けていいものではない。治ったら、ゆっくり減らしながら徐々にやめることが基本」と解説する。
 国内では睡眠薬に頼る人が増えており、3カ月に1度、処方を受ける成人は5%近い。複数の薬を服用する人も多く、精神科患者では4割近いという。
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【主なQ&A】
 睡眠薬の使い方、やめ方の指針は、日本睡眠学会(http://jssr.jp/)のサイトに。
 Q 寝酒の方が安心か?
 A アルコールは睡眠の後半の眠りが浅くなり、睡眠の質が悪化する。
 Q ストレスや精神疾患による不眠に睡眠薬は効果があるか?
 A うつ病の不眠には効果的。心的外傷後ストレス障害(PTSD)にはあまり効果がない。アルコール依存症は、睡眠薬の副作用が起こりやすく薦めない。
 Q トイレが近く眠れない。睡眠薬が必要か?
 A 頻尿の原因となる疾患の治療が最も大切。泌尿器科医や主治医に相談を。
 Q 高齢者の不眠症にも効果があるか?
 A 効果がある。一方、高齢者は薬の副作用が出やすいので注意を。
 Q 睡眠薬を服用中に妊娠。大丈夫か?
 A 大部分の睡眠薬の安全性はまだ不明。睡眠薬の種類や量、不眠の重症度などを総合的に判断すべきだ。相談窓口「妊娠と薬情報センター」もある。
 Q 更年期障害で眠れない。睡眠薬は必要か?
 A 更年期障害の不眠に効果がある薬は2種類ある。
 Q 睡眠薬を飲んでも眠れない。増量すれば効果が出るか?
 A 一定の効果が出る一方、翌日の眠気やふらつきが増える可能性も。安易に増量すべきではない。
 Q いつまで服用?
 A 夜の不眠症状が改善し、日中の心身の調子が良くなったら減量や中止を。
 Q 薬の減量法は?
 A 1種類を4分の1錠ずつ減らす。1~2週間様子をみて問題なければ、さらに4分の1錠減らす。中止する場合は、不眠や動悸(どうき)、吐き気、不安感などの離脱症状に注意して、時間をかけてゆっくりと。

睡眠薬の適切使用に向けた初の指針 (NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130613/k10015276791000.html
睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン
ー出口を見据えた不眠医療マニュアルー
http://www.ncnp.go.jp/pdf/press_130611_2.pdf
まったく、今さらである。
睡眠薬の上手な使い方などありません。どうしてもやりたいなら3日以内、断続的でも長期服用はダメ。
長期処方ができるのは日本と韓国くらいだと言われています。当然、睡眠薬中毒の人も多い。
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