本末転倒、倒錯した精神医学研究「うつ病の発症、HHV-6が持つ遺伝子が関与か:慈恵医大」
またまたこういうのが出てきました。
少し前の2020年6月頃の話題ですけど。
うつ病の発症、HHV-6が持つ遺伝子が関与か:慈恵医大
https://www.carenet.com/news/general/carenet/50201
うつ病の原因遺伝子の発見
-ヒトヘルペスウイルス 6(HHV-6)の潜伏感染はストレス応答を亢進させることで、うつ病のリスクを著しく上昇させる-
http://jikeivirus.jp/wp-content/uploads/2020/06/2b5442c6724af0b997f15463558a52c9.pdf
当然のこと、以下のような批判もあります。
東京慈恵医大による「うつ病の原因遺伝子の発見」の矛盾
https://matsumoto25.net/2020/06/25/sith1/
前にも書いたけど、いつものようにこんなのが現れては消えるでしょう。
原因と結果が倒錯し、本末転倒しているからこんなことになる。
本質を理解しようともせず、それ以前に事実を捻じ曲げたり否認したり。
なぜ、そんなに認知の歪みや欠落が甚だしいのでしょうか。
精神医学には既に優れた先人の知恵もあるのに、それは全く無視。
精神医学の研究と言うのは皆の普遍的な利益や、健康と幸福を追求するものではなく、殆どはある種の人や集団や組織の利益と結びつくことだけしかやりません。
簡単に言えば金と名誉。
では何をどのように研究したら良いのか?
もちろん、臨床的な観察、洞察や理解が基本ですが、理解が優れた研究法の一つは、以下でも提示しています。
精神医学の研究法のご提案:精神科医や臨床心理士の皆様へ
(うつ病、心的外傷後ストレス障害PTSD)
https://self-therapy.info/2017/01/17/pc/
このような物質的な「精神医学研究」は今まで繰り返してきた通り、そのまま立ち消えになるのでしょうけど。
もしかすると、何らかの「新薬」の開発などに結びつく可能性はあるのかもしれませんが、結果もわかりきっている。
「効果」はあっても乏しく、弊害や危険性は高い。「効果」と言っても現行の抗うつ剤を上回るものではないはずで、もちろん良くなることとは違います。
「効果」があれば弊害や危険性もそれ以上に高い。
それにしても「うつ病の原因がわかった」なんて今までも散々言われてきたし、二十年以上も前から「うつ病は薬で治る」と言っていたではないか。嘘つきばかり。
「嘘つきは精神科医の始まり」なんて標語も流行ったな。
♪誰が言ったかしらないが♪俺かな?
ただの喧伝にしてもウソばかりではいけないが、なぜか公共広告機構ACジャパンに訴えられることはない。
脳科学やら、生物学的、化学的、物理的などフィジカルな観点から、物的還元主義で研究を進めても、それは進歩ではあるのかもしれませんが、どこまで行っても平行線で精神疾患に近づかず、理解もできず成果も得られません。
こうした研究の結果、何らかの「治療法」に結びついたとしても、ロボトミー(精神外科)、電気ショックや磁気刺激、薬物などなど「効果」はあっても良くなるものではなく、弊害やリスクは極めて大きいものになるのはわかりきったことです。
そうした誤りを繰り返してきたのが、精神医療の歴史ですが反省もない。
「歴史は繰り返す。但し二度目は茶番として」
壮大な無駄とも言えますが、それで経済が廻っていくのでしょう。
「精神科医、功成りて万骨枯る」
でもいつまで続くのかな?
そんなことはない、科学技術の進歩に限界はない、いつかは「うつ病」の生物学的な原因と治療法が発見できる、とお思いでしょうか?
もちろん我々が既に行っている治療の合理性を、物的な事象を基礎に確認したり証明はできるかもしれませんが、それには及びません。弊害もリスクもなくて、結果が得られればそれで良いとも言えますが、原理的にも優れた治療であることは明らかなので理解すれば良いだけです。
でも、もしかしたらこれらの生物学的、物的「精神医学研究」によって、有効な治療法が発見、もしくは発明されることがあるのかもしれません。絶対にありえないとまでは言えないと思っています。
しかし、それができる頃には既に生身の人間か、アンドロイドか、ゾンビか、AIロボットだか何だかも区別が無くなっているでしょう。
そうした世界を皆さんは望むのでしょうか?
それ以前に、世界は存続できるのでしょうか?
私は、SFは好きでもなく苦手なので、考える気もありません。
それはともかく、
既に精神医学にはフロイト先生を始め、治療に直結するものではなくとも優れた先人の知恵もあるのに全く無視、否認。
完全なんてありえないけど、とても優れた良い治療法もあるのにね。
病院に行ってもそれは得られませんが、これを読んだ人はその恩恵を享受できるかもしれません。