「睡眠導入剤を大量服用の女子高生、治療怠り死亡」 どういうことでしょうか?

睡眠導入剤を大量服用の女子高生、治療怠り死亡
2009年4月、睡眠導入剤などを大量に服用して運ばれた女子高生(当時18歳)を治療せずに帰宅させて死亡させたとして、福岡県警は、産業医科大病院(北九州市八幡西区)の神経精神科に勤務していた男性医師(30歳代)を業務上過失致死容疑で近く福岡地検小倉支部に書類送検する方針を固めた。
 捜査関係者などによると、女子高生は03年頃から、うつ病を患って通院しており、医師は主治医だった。09年4月19日夜、女子高生は北九州市小倉北区の自宅で処方されていた睡眠導入剤などを大量に服用して意識がもうろうとなり、両親が車で搬送した。
 同日午後11時半頃、当直勤務だった医師は病院の駐車場で車の外から、車中で寝ている女子高生を見て、「そのまま連れて帰って大丈夫」などと話し、両親が治療を求めたにもかかわらず、これに応じなかった。
(2013年4月11日08時14分 読売新聞)

とりあえず情報としてはこれだけなので、よくわからないのですが。
多分に推測に基づいて、ということになってしまいますが、いくつかの大きな問題が含まれているので、そのポイントについで述べてみたいと思います。
睡眠薬・抗不安薬、処方量でも… 依存症にご注意!

睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン

トップページ


個人に対する施療指導、相談にも応じています。
タイトルロゴ01.png

新型抗うつ薬SSRI、効果なし?18歳未満「慎重に」

新型抗うつ薬SSRI、効果なし?18歳未満「慎重に」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130329-OYT1T01352.htm?from=ylist
 厚生労働省は29日、1999年以降に承認された新タイプの抗うつ薬の投与について、18歳未満へは慎重に検討することを添付文書に記載するよう、日本製薬団体連合会に指示した。
 海外での臨床試験で有効性が確認できなかったための措置。対象となる抗うつ薬は6種類。商品としてはレクサプロ、ジェイゾロフト、サインバルタ、レメロン、リフレックス、ルボックス、デプロメール、トレドミンの8種類ある。
 厚労省は「すでに服用中の患者は自己判断で中止せず、医師の指示に従ってほしい」としている。
 神庭重信・日本うつ病学会理事長の話「効果が現れていないケースでも、服薬を突然やめると不安感やめまい、不眠などの中断症候群が現れる恐れがある。通常1週間ほどの減薬で中止できるので、主治医に相談してほしい」
(2013年3月30日08時59分 読売新聞)

詳細はこちらを確認
『独立行政法人 医薬品医療機器総合情報』
医薬品関連情報 > 使用上の注意の改訂指示 > 平成24年度指示分
http://www.info.pmda.go.jp/kaitei/kaitei2012.html
とりあえず、こちらをご参考に。
『八咫烏(やたがらす)』
抗うつ薬は2週間でやめられる』という日本うつ病学会理事長の暴言
http://ameblo.jp/sting-n/entry-11501113086.html
SSRI、SNRI、医薬品添付文書改訂における不遜
http://ameblo.jp/sting-n/entry-11496403933.html
『精神科医の犯罪を問う』
新世代抗うつ薬、18歳未満に効果なし
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/53919464.html
『精神医療の真実  聞かせてください、あなたの体験』
抗うつ薬、子どもへの有効性確認できず
http://ameblo.jp/momo-kako/entry-11501224093.html
そもそも使い道のなかった薬を、多国籍企業の製薬会社と御用精神科医が治験データを捏造し、賄賂等でで公的機関に「うつ病」の薬として認可させ、「うつ病は早期受診、薬で治る」という病気喧伝で広めたものですから、効果がないのは当たり前です。
(既にこうしたプロセスは内部告発等で暴露され製薬会社側も認めています)
新型抗うつ剤SSRIの中でも最も危険とされているパキシルが入っていませんが、既に指示が出ているためと思われます。既にパキシルの添付文書には、7~18歳の大うつ病患者には効果がないこと、自殺を促進する危険性があることが書かれています。
効果がないだけならさほど問題はありませんが、あまりにも危険性がの高い。
特に脳が発達途上にある子供にとっては、新型抗うつ剤SSRIに限らず、向精神薬は殆ど脳破壊薬として作用するはわかりきっていたことです。
子供には酒でさえ飲ませてはいけないのは行動異常と健康に有害なためで、法的にも禁じられていますが向精神薬など中枢神経に作用する物質は基本的には同様です。
おそらく、このまま子どもに対する抗うつ剤の使用を認めていると、被害が拡大してしまうので、あまりに高い危険性が明るみに出ることを恐れ、効果がないことを前面に出すことにした、というすりかえ、ごまかしという意味もあるのでしょう。
精神医療に自浄作用はありません。
新型抗うつ剤SSRIは、成人にも効果は乏しく、効果があるのは1割程度、もちろん成人にとっても副作用(実は作用)も強く、依存性も強く、自殺などの衝動行為を引き起こすアクチベーション(賦活化症候群)などの危険性も高いのです。
当然ですが特に長期服用、他剤併用(もちろん多剤併用も)だと尚のことで、脳も壊すので断薬した後でも後遺症さえ残ります。
新型抗うつ剤は前世紀の終わりごろから使われるようになり、急激に自殺者も増やしてしまいました。
それも莫大な医療費、すなわち健康保険料や税金を費やして。もちろん、患者本人の経済的負担や損失も莫大なものですが。
 コーヒーを飲んで眠気がなくなったからといって、睡眠不足が解消するわけはないし、ナポレオンのように短い睡眠で済むわけではありません。
睡眠不足のツケはもちろん後で回ってきます。
 酒を飲んで不安や葛藤を紛らわせることができても、もちろん不安や葛藤が克服できるわけはない。
先延ばしにして溜め込んだ不安は、後で増幅して襲ってくる。むしろ後で倍返し。爆弾を大きくしているようなものです。
 麻薬・覚せい剤(使いにくいので禁止された旧向精神薬)で気分良くなったとしても、悟りが啓けるわけでもないし、天才的アーティストになれるわけでもありません。
抗うつ剤SSRIを服用して効果があったからとしても、うつ病が治るのとは違うことです。
仕事のキツさが減るわけもないし、パワハラをするような悪質上司の性格が良くなったり、立派な人格者になるわけはないし、外的なストレスが解消するわけはありません。
自分のストレスへの対処能力が上がるわけでもないし、人間関係が良くなるわけでもないし、打たれ強くなるわけでもないし、適応能力が向上したり、人間が成長・成熟するわけでもありません。
飽くまでも、あたかもウツが軽減したかのような影響、疑似的な抗うつ効果が一部の人(プラセボを除くと1割程度)にある、というだけです。それも短期的効果であり、長期は続きません。
もちろん、飲み続けると効果は無くなるどころか、逆説反応(パラドックス反応)があり、余計にウツが酷くなってしまいます。
肝臓だけでなく身体の負担も大きく、中枢神経の負担も増えるため、当然、逆効果になるわけです。
効果が継続すれば良いわけではもちろんありません。
当然依存性もあるし、副作用(実は作用)も酷いし、自殺や他害などの衝動行為を促進するアクチベーション(賦活化症候群)も起こります。
抗うつ剤に限らず向精神薬は、中枢神経の働きを無理やり捻じ曲げて、中枢神経障害をもたらすだけです。それで、ウツが軽くなったように感じたり、周囲からもそう見えることもある、というだけのことです。
覚せい剤でも、真面目な人やリア充の人、日常生活に満足している人、向上心がある人や、精神が充実している人などには効果がなく、気分悪くなるだけ、と言われています。どこまでホントかは知りませんが。
(ちなみに私が聞いた限りでは、覚せい剤経験者〔7~8人、いずれも止めた人〕の全てが、「たぶん実際にそうだと思う」と言っていました。)
抗うつ剤SSRIだけでなく、もちろん他の向精神薬も同じです。効くほうがおかしい。
効かなければやめたほうが良いのは当たり前ですが、効くなら尚のことヤメたほうが良いでしょう。
しかし、効かなくても飲み続ける人が多いのはもちろん依存性が強く、止めると離脱症状(禁断症状、断薬時症候群)が現われるからでもあります。
精神科医にもようやく離脱症状が知られるようになりましたが、ほとんど理解しておらず、離脱症状が現れても元々の病気のせい、もしくは病気が悪化したせいにします。
殆どの長期服用者が効果がないどころ悪影響が強いのに止められない、これは精神依存が強いからでもあります。
身体依存、脳破壊よりも精神依存の方が恐いかも知れません。依存の自覚そのものがなくなり、服薬を正当化し、止めようとも思わなくなるので。
薬物に依存するということは物質だけでなく、他に依存するということでもあります。
薬に頼るなら、宗教にでも頼ったほうがよほどマシです。
誤解を恐れずに言えば、伝統宗教に頼るのは案外安全です。
長い歴史の中で、魔女狩りやら禅病やら色々な問題も起りましたが、それなりに克服してきた伝統があるからです。
概して言えば、その点で新興宗教は既に伝統宗教が経験した問題にまだ気づいていなかったり、問題が伏在しており、これから問題が起る可能性も高いため、やはり危険性が高いと言えます。
日本うつ病学会理事長、神庭重信は、何と!「通常1週間ほどの減薬で中止できる」と言ってます。
これは見過ごすことはできません。事実誤認、欺瞞も甚だしい。大いに物議を醸すはずです。
いかに精神科医が無知蒙昧、自己正当化、自己保身の権化であることを現しています。あえて「通常1週間ほどの減薬で中止できる」と言うからには、おそらく確信犯でしょうけど。
精神科医や日本うつ病学会は、1週間以上、離脱症状(禁断症状、断薬時症候群)、退薬症状、中断症候群が続く場合、元の病気のせい、悪化したためとすることになっている、と言うわけです。今までと同じ、どこまでいっても責任逃れ、責任転嫁。
好意的に受け取るなら、単に1週間程で分解され血中濃度も下がり薬効がなくなる、と言うだけのことかもしれませんが。
。それでも事実に反するし(薬物の蓄積もある)、それを言うなら、「1週間程度で(禁断症状、断薬時症候群)が起る可能性が大きく中止するのもたいへん危険である」、と書くべきです。
抗うつ剤の減薬・断薬は飲み続けた期間より長くかかる、とさえ言われてます。まして1ヶ月で止められるなど、無知蒙昧、無責任も甚だしい。人によって大幅に違うので一概には言えませんが。
精神科医は向精神薬害の責任は取ってくれません。もちろん補償もしません。被害を蒙り、損をするのは患者ばかりです。
飲み続けるのも危険ですが、減薬・断薬も離脱症状もあり危険が伴いますので、慎重に行う必要があります。
上手く止められて、後遺症もなかったとしても、良くても元の木阿弥、振り出しに戻る…。
大変な経験をして断薬した人も増えており、そうした経験自体が貴重で得るものもあった、自分が強くなったという人もいますけど。
転んでもタダでは起きないことは大事、どんな経験からも得るものはありますが、やはり失うものが大きいでしょう。
『真の精神医療は向精神薬を捨てることから始まります』 医者も患者も…

※追記
子供の精神疾患、発達障害(誤診)についてはこちらにも書きました。
発達障害 (1):発達障害(誤診)の拡大と混乱
発達障害 (2):発達障害(誤診)の病名など
発達障害 (3):発達障害(誤診)の症例
—————————————-

トップページ


個人に対する施療指導、相談にも応じています。
タイトルロゴ01.png