報道特集 TBSテレビ 『精神薬大量処方の暗部 』

報道特集 TBSテレビ で4/28(土) 17:30~
   再放送 TBSニュースバード 4/30(月) 11:00~
『精神薬大量処方の暗部
精神科での薬の大量処方が今深刻な事態を招いている。
一度に500錠を服用し死に至ったケースなど、なかなか
表沙汰にならない診察室の実情を患者遺族らが告白した。』
そう特別な事例ではないのだが、とりあえず事例を出して
精神科の問題を明るみに出そうということかな?
好意的に解釈すれば。
まだまだ、現実には迫らない生ぬるい番組だとは思いますが
大手マスコミが精神医療問題をとりあえげることは、現状では有意義なことでしょう。
今さらではありますが。
懸念されるのは、悪いのは一部の事例、一部の精神科医、病院や、不適切な過度の多剤大量処方だけ、とされてしまうことです。
程度の差はあれど基本的には全部悪い。
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以上、2日前に書きましたが、本日番組を見ました。
この手の報道としては、今までよりは多少の進歩はあったと思いますが、まだまだ実態には迫っていません。
多剤大量処方の問題だけでなく、過剰服用・オーバードーズ、急性薬物中毒死、希死念慮・自殺衝動をもたらす、といったことに触れている点では評価できます。
とりあえずはまだまだ精神医療過誤・向精神薬害に関する認識を広めるというのが報道の役割ではあります。
根本的に間違っているのは、向精神薬には適量処方、適量服用している人が大半という誤った認識です。向精神薬の適量はありません。
一部の精神科医、一部の病院が悪いというのは全くの誤解であり、程度の差こそあれ全てが悪いのです。
覚せい剤の適量使用はありえないのと同じ。向精神薬と覚せい剤の本質的な違いはないのです。
とは言え、さんざん酷い目にあって懲りているはずが、何だかんだ理由をつけて服薬したがる人や服薬を正当化する人が多いのも、アルコール依存症など他の依存症、慢性中毒と同じ。
もちろん向精神薬の減薬・断薬は離脱症状がひどい場合も多く、飲み続けるのも危険だが止めるのも苦しく、危険が伴うので止めるに止められなくなる。
多くの場合、「適正処方」の結果が、常用量依存症,慢性中毒→多剤大量処方→急性中毒死、自殺、廃人化です。
医師の処方通り服薬した結果、患者はオーバードーズする。自分の意志で行うわけではなく、そうする他はないという状態に追い込まれたからであり、もはや自分の意志など何の力ももたない。
患者の問題ではなく、医者の問題である。覚せい剤と異なるのはこの点で、覚せい剤はいくらかなりとも自分の意志で服用するが、向精神薬の過量服用は止めようにも自分の意志ではどうにもならない。
シャブの売人だって強制するわけではないし普通は勧めもしない。その意味では服薬を勧める精神科医の方が悪質。
多剤大量処方の場合の方、単剤少量よりずっと有害で危険ではあるが、単剤少量でも非常に危険な場合が多い。もちろん長くなるとなお有害・危険。
個人差ももちろん大きく、精神科医に予測などつくわけがない。依存性はない、副作用も少なく危険性もない、と思ってるんだから。
金儲けのために依存性の強い薬を処方するという話も出てきましたが、それはごく一部で、そこまで薬について知っているわけではなくて、今だに依存性や危険性がないと考えている精神科医が多い。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・精神安定剤、睡眠薬・睡眠導入剤は依存性が高いので、良くならなくても患者は薬を求めて病院に来るし、薬欲しさに文句も言わないので、ベンゾ系の抗精神薬は病院経営にとてもよい薬、必要不可欠とうそぶく(ホント吹くか?)精神科医もいることはいるけど。
殆んどの精神科医は確信犯ではなく、謂わば、「愚かで間違った善意と無知による無自覚犯罪」
製薬会社、厚生労働省など関係各機関、病院、精神科医、患者、一般の人の「善意の共謀」
抗うつ剤がうつ病に対応しているわけではなく、薬物性の中枢神経障害を加えているだけで、対処療法とさえ言えません。ウツが軽快したかのような錯覚を起こさせる、症状をわからなくさせるものと言ったほうがいいでしょう。
毒も薬になりうるのは適材適所であればのことで、うつ病等精神疾患と抗うつ剤等向精神薬は全くの見当違いでしかありません。これからも、うつ病に適した薬(毒)が開発されることは有り得ません。
睡眠薬はもちろん不眠症を治す薬ではなく、厳密に言えば眠らせる薬でもなく、意識障害を起こす薬です。
抗不安薬は何ら不安を解消せず、せいぜい不安を感じなくさせる、不安がわからなくなるといった効果しかありません。もちろん服用して効果があっても、いずれまとめて膨大な利息がついた請求書がくるだけでなく、有無を言わさぬ取り立てが来ます。
向精神薬の服用は、「元の疾患」プラス「薬物性の中枢神経障害」をもたらすだけです。
せいぜいのところ、
・元の疾患だけより、プラス、薬物性中枢神経障害、慢性薬物依存症はマシという場合もあるか?
・大きなリスクを冒してでも、何かのきっかけにはなりうるか?
・必要悪として認められる場合もありうるか?
という問題に過ぎませんが、検証不可能な問題でもあります。
患者が多く精神科医が不足しており、診療報酬がきびしいので時間がかけられないという所も大きな間違いです。
病気の人は増えたわけではなく、受診・服薬する人が増えただけだし、時間と金がかけられれば心理療法など何かマトモなことができるわけではないんだから精神科医など増やす必要はない。
そんなこと殆んどの精神科医は知らないし、できないしやったこともないのだから。
むしろ精神科医を減らして、受診できる患者が僅かになれば、自殺や向精神薬害が激減するだけでなく、病気が治らないまでも回復する患者は圧倒的に増える。実際、つい最近、20年位前まではそうだったのだ。
そんなに病院経営が大変で精神科医が儲からないなら、廃業して別の仕事でもすれば、医者良し、患者良し、世間良し、三方良し三方両得ではないか。
病気の人が増えていないのに精神科医を増やす必要などありません。
病院を受診する人が増えて、自殺や薬物中毒など向精神薬害が増えたただけ、というのが、ここ十数年の経過です。
精神科医や精神科・心療内科などの病院が増えすぎたから向精神薬害被害者が増大したとも言えます。
4/29 NHKスペシャル「職場を襲う“新型うつ”」という番組もやったそうなのですが、それは見ませんでした。
こちらは、「新型うつ病、現代型うつ病」の喧伝に終始したようです。
そんなのまやかしとしても、何年も前の話である。バカバカしいけど、有害であること甚だしい。
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短期で改善できる治療を行い、精神健康向上のための指導をしています。
独自の治療法ですが、強いて言えば
・神経療法(という言葉は普通はなく、実際に他にはありません。独自に開発)
・催眠療法(一般の催眠療法とは異なりますが、催眠を使うので催眠療法を称しています)
・精神分析的心理療法(新フロイト派の流れを汲む)
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