NHKスペシャルで「ここまで来た!うつ病治療」という番組をやるそうです。
2012年2月12日(日) 午後9時00分~9時49分 総合テレビ
今回もがっかりな内容です。愚かにも程がある。
前頭葉の血流量の変化を測定する、脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)による診断と、脳に直接、磁気刺激を与える「治療法」を紹介というか、悪化法を流行らせようとしています。反復性経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)というらしい。
うつ病は薬や電気ショック(ECT)で治るって言ってたのに。
今回は医療機器の会社とタイアップですね。製薬会社は見放されています。
例によって、昔ダメだったものを手を変え品を変え、というか目先だけ変えて復活させようと…
新手の詐欺商法ですね。薬飲むからよけいに脳の血流悪くなるのに。
全く愚かにも程がある! バカも休み休み言え! としか言いようがない。
病気のことがまったくわかっていないから、こういうことにしかならない。結局、悪化法しか無い。
オウム真理教か。
どうせやるなら、電パチ(電気ショック、ECT)の方が強力だろう。電子レンジに頭突っ込んだ方がいいかも。
この手のモノは何でもそうだけど、効き目があるものほど脳にダメージを与えます。効き目があるといっても、もちろん良くなるわけではない。繰り返すと電磁気なしにやっていけない身体になってしまう。だんだんボロボロの脳になる。後遺症は酷くても、なかなか分かり難い。
でも、抗うつ剤よりは害や危険性は少なく、マシかもしれませんけど…
どうしても受けたい人は、ピップエレキバンドでも頭に巻く位にしておくのが良さそうですね。
逆立ちでもしていた方がよほど良いです。脳の血流、改善しますよ。
うつ病は脳の病気ではないことは、とっくの昔からわかっています。
しかし、精神科医にはそれが理解出来ない人が多かった。もちろん未だに理解出来ない人も、むしろ増えてしまいました。
脳の病気なら、扱うのは精神科や心療内科ではなく、神経内科や脳外科です。
H.S.サリヴァンが80年以上も前に「現代精神医学の概念」の中で、「これまでの精神医学はすべて間違っている」と書いた頃と変わっていません。学問的にはむしろ退行している。
NHKはいままで、うつ病は、早期受診し服薬すれば薬で治る、とさんざんウソをついて、悪質民間企業の宣伝を行い、多くの人を騙して健康を奪い、向精神薬依存者、自殺者を増やし死に至らしめたことに対して、どうやって責任をとるのでしょうか。
責任逃れのために、またこんなインチキ番組を作ったのでしょうけど。被害者を増やすばかりです。
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※ここまで番組を見る前に書いたのですが、番組を見たので続編です。
脳血流の画像診断装置・光トポグラフィー(NIRS)、磁気治療法 2
病気喧伝(disease-mongering) 「双極性障害」、「眠れてますか?」キャンペーン
生活保護費3兆3千億円に…医療扶助が47%